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2010年9月

2010年9月30日 (木)

合格祝い

昨日は、福井赤十字病院での症例カンファレンスのあとに、中川先生(福井日赤皮膚科代表)の皮膚科専門医試験合格のお祝いをおこないました。専門医試験は年々難しくなっていますが、彼の実力からすれば余裕の合格といったところです。
みんなで、三国の三好楼というステーキハウスにいきました。

まずは、乾杯の前に丸田先生よりスピーチです。日赤No2の風格がでています。というか、部長のような体型です。
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乾杯のあとは佐賀牛に舌鼓をうちました。すごいお肉です。シェフよりお肉のうんちくを聞きながらおいしくいただきました。
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丸田先生、燃え盛る肉を見つめて何かにふけっています。というかニヤついています。不気味です。尿酸値あがるぞ!
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最後にみんなで集合写真。中川先生、専門医試験合格おめでとう。これで福井赤十字病院皮膚科も安泰です。これからもよろしくお願いいたします。
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(右から、私、中川、中溝、丸田)
(院長)

2010年9月28日 (火)

シミの治療1〜ソバカスを治そう!〜

シミの治療を希望される方が増えています。しかし、シミの種類をご存知の方はほとんどいません。
シミはその種類によって治療法がことなるため、「木によりて魚を求む」的な治療をしている方がほとんどです。

シミは大きく分けて4つに分類します。①老人性色素斑(SK) ②雀卵斑(そばかす) ③肝斑 ④ADM 
その中で、②そばかすの治療を披露いたします。

そばかすとは、両ほほから鼻背部にまたがる直径2〜3mm程度の小褐色斑で、幼少時から出現します。メラニンを一定に保てない皮膚の機能異常といわれています。まず診断が大切です。多くの方が①SKや②肝斑などと混同され治療されています。

当院では、そばかすに対して米国CANDELA社製ジェントルレーズのレーザーフェイシャルを行っています。
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下の写真は、モニターの方です。
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スポット径○mm ○J DCD-on(○-○)(企業秘密ですsmile)で顔面をまんべんなく照射します。これはかなり強力です。CANDELAの方が驚いていました。このパラメータが扱える方はほとんどいないそうです。しかし、長年治療しているとわかってきます。弱いパワーでは何回やってもとれません。最初の1−2回が勝負です。

治療2−3日後に患者がびっくりしてきました。顔が大変なことになっていると。シミが真っ黒になっています。事前に説明しておいたんですけどねcoldsweats01「このシミほんとうにとれるんでしょうか?」と悲壮な感じです。
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1週間もするとこの真っ黒いシミが面白いようにポロポロと取れていきます。下の写真は2週間後の写真です。1回の照射ですが、すごくきれいになったでしょ。産毛もなくなりスベスベです。鼻唇溝がなくなり、若干顔が引き締まっています。
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治療後1〜2週間は顔面真っ黒で大変なことになっています。ダウンタイムをいやがられる方は治療が難しいですね。また、他院でフォトフェイシャルやレーザー治療を数回したけどだめだった方も基本的にお断りしています。初期治療の成否が肝腎だからです。

次の方は当院職員の妹さんです。顔全体の写真をのせてもよいと許可を得ましたhappy01
そばかすもありますが、日焼けして真っ黒です。まず2−3ヶ月ほどの遮光と、シナールとトランサミンを内服して日焼けを治します。2−3ヶ月もまてない早くレーザー当ててほしいとか、内服はいやだといわれる方も治療をお断りしています。
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3ヶ月後、肌が白くなりましたが、かわりにそばかすがクッキリ黒く浮かび上がってきました。この白と黒のコントラストがレーザー治療では大切なんです。前述の方と同様にレーザーフェイシャルをしました。
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照射後2週間です。どうです。きれいに取れたでしょう。
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レーザーフェイシャルは、1回2万5千円です。3回以上うけられる方のみお受けしています。現在福井県でこの治療を行っているのは当院のみです。治療の成果にこだわっていますので、上記の理由でお断りすることもあります。


このレーザーフェイシャルは、毎月1年も照射すると肌質がかなり改善します。現在は肌質改善のためとしてはお受けしていませんが、どのように変化するかをお示しします。
この方は、長年エステにかよっていましたが、肌が汚く荒れてなんとかならないかと受診されました。かなりの肌質ですねcoldsweats01。写真掲載許可を得ています。
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〠918-8105 福井県福井市木田3丁目2605 
にしむら皮フ科クリニックのホームページ

5回以上のレーザーフェイシャル後です。どうです。毛穴や、シミやしわがなくなっていますね。顔もひきしまって、本人は大喜びです。
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一旦取れたソバカスは再発するのか?という質問をよく受けます。残念ながら、徐々に再発してくるようです。これが、機能異常といわれる所以です。よって、メンテナンスとして数ヶ月に1回照射することをおすすめしています。これらの方の中には、肌質変化に気づかれる方もおられるでしょう。

以上にようにそばかすの治療はいろいろと(ダウンタイムや金額面など)大変です。本気で治療したい方のみ受診してください。(院長)

*レーザーフェイシャル 1回 2万5千円 (3回以上受けることが必要) 初診料:1500円 再診料:900円

2010年9月27日 (月)

猫パンチだノラ

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いつになく甘えん坊で撫でて〜とお腹を出したノラ

調子に乗り遊んでいたら(ーー;)
いきなり両手で猫パンチ‼

私の手は傷だらけ(>_<)
でも、楽しかったです(^O^)
次回は変顔を紹介します
(師長)

2010年9月26日 (日)

円形脱毛症の新しい治療

当院では円形脱毛症の治療を積極的に行っています。
 
治療のキーワードは「早期発見、早期治療」です。
 
円形脱毛症は、軽症のときは外用剤(塗り薬)のみでも容易に治療できますが、重症になると極端に治療が難しくなります。
 
最近になり、円形脱毛症の治療に新しい進歩がみられました。
 
1つはステロイドパルス療法、もう1つは円形脱毛症ガイドラインが作成されたことです。
 
今から6年ほど前に、大阪大学が重症円形脱毛症に対するステロイドパルス療法の治療効果を発表。発症より6ヶ月以内に導入すれば80%以上の方に著効を示すというものでした。
 

早速福井赤十字病院でも取り入れようと、2005年に福井県では初めての脱毛症外来を立ち上げました。

地元福井新聞にも取り上げてもらいました。
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当時、この治療法を取り入れていた病院は北陸では皆無であったと思います。
 
その効果に驚くとともに、治癒して再発しない症例を多数経験し、重症の円形脱毛症も早期発見、早期治療すれば治る時代に入ったのだと実感しました。
 
写真はステロイドパルス療法第1例目の患者さんで、急速に進行する全頭型脱毛のためステロイドパルス療法を施行。
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治療後急速に発毛していまだ再発がありません。
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そして今年、日本皮膚科学会より円形脱毛症ガイドラインが発表になりました。
 
ようやく日本でも、エビデンスに基づいた治療が行われることになりました。
日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン.pdfをダウンロード
 
さらに最近の話題は、エキシマライト光線療法です。
 
当院では、VTRAC(米国フォトメディック社製)によるエキシマライト光線療法を重症円形脱毛症の方に行っています(下写真)。
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はじめたばかりですが、その効果に驚いています。ガイドライン推奨のどの治療法でも効果がなかった方にも発毛がみられています。
 
現在この治療を福井県で行っているのは当院のみです。
 
治療には最低でも週1回以上受診できる方を対象とさせていただいております。この治療法も早期に導入した方によく効きます。

とにかく、円形脱毛症は放置しておくのではなく、みつけたら早期に治療を開始することが大切です。
 
院長)

2010年9月24日 (金)

クリニック休診

9/19-23はクリニックを休診とさせていただき、皆さんに大変なご不便をおかけしました。休診とは知らずに、大勢の方がクリニックにこられたとのことで、改めてお詫び申し上げます。  
 
この連休中は、3年ぶりにフィリピンにいってきました。 私と妻はNAUIダイビングインストラクターとして、現在プロダイバー(ダイブマスター以上)のチームを率いています。 その名は「teamあひる」。もっぱら越前海岸を中心に活動しています。
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このチームは営利を目的にしているのではなく、有志が集い、プロダイバーを育てたり、互いの技術を高めることを目的とした集団です。もちろん、ファンダイビングもします。
 
フィリピンは、プロダイバー認定の最後の仕上げの地としています。今回も、現在修練中のダイブマスター候補生の総仕上げとしてフィリピンを訪れました。 水中写真などはいずれアップする予定です。 写真は、ダイビングのためバリカサグ島に向かっている途中です。水面が鏡のようですね。
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(院長)
 

2010年9月22日 (水)

ダイビングプロ講習

ダイビングプロ講習
私のもう1つのお仕事
ダイビングのインストラクターです〜
私のポリシーで仕上げは
ゲストが喜ぶサービス!
海外での経験とディープなダイビング
今回もダイブマスター候補生をトレーニングに連れて来ました

本日が総仕上げ
今から潜りに行って来ます
水中の写真は後日です〜
(師長)

2010年9月18日 (土)

くりぬき法1〜粉瘤腫〜

昨日(9/17)は4件の手術を行いました。頭部の表皮母斑の炭酸ガスレーザー治療が1件、顔面の色素性母斑(ほくろ)のくりぬき術炭酸ガスレーザー治療の2件、左鎖骨部の表皮嚢腫のくりぬき術が1件です。

その中で、表皮嚢腫(粉瘤、アテローマ)のくりぬき法を紹介します。皮膚外科特有の手技で、4mmの穴から倍以上の大きさのできものを取り出します。

左鎖骨部の1.5cm程度の表皮嚢腫です。
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局所麻酔後にトレパンで4mmの穴をあけます。何故か3mmではうまくいかないんです。
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次に腫瘤をつまみ、一気に中身を押し出します。4mmの穴から、1cm以上のできもが排出されました。
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取り残しがないか、肉眼的に十分に確認します。取り残しがあると再発しますからね。穴はこのままでも自然に閉じますが、このケースでは縫合した方がきれいですね。
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縫合した直後の写真です。以上20分程度の手術でした。
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数ヶ月もすると、ほとんどわからない傷になっているでしょう。最後に病理検査を行い、嚢腫壁が完全に摘出されていることを顕微鏡的に確認することが大切です。高齢者の場合は、まれに癌化していることもありそのチェックも必要です。

昼休みを利用して手術をしているため、外来の多い日は休み時間なしですね。しかし、何故か手術は疲れませんね。
(院長)

 

粉瘤腫(アテローマ、epidermal cyst)とは?
http://www.dermatol.or.jp/qa/qa17/index.html

 

にしむら皮フ科クリニックのホームページ

2010年9月15日 (水)

福井赤十字病院での1日

毎週水曜日は福井赤十字病院で、手術とカンファレンス(症例検討会)に参加しています。
本日の手術は、頚部の長径15cm以上の脂肪腫の患者さんです。全身麻酔下に私が執刀しました。5cm程度の切開で摘出できました。
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手術の内容はいずれ詳しく紹介する予定です。クリ二ックでは、もっぱらアテローマやほくろなどの小さな手術をきれいに仕上げることを、福井日赤では大きな手術を経験することで、長年培った手技にさらに磨きをかけることを目標にしています。


手術後に、カンファレンスを行いました。日頃の難治症例について、症例写真と病理検査所見をみて1時間程度ディスカッションしました。
下の写真はそのときの模様です。右手前が私で、その奥で指差して説明しているのが中川先生(日赤皮膚科代表)です。
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開業しても毎日が勉強ですね。今日も有意義な1日がすごせました。明日は休み明けで外来が混みそうです。(院長)

2010年9月12日 (日)

今日のノラ

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初めまして

ノラです

この子は昨年の今頃にクリニックの駐車場でカラスに追いかけられていたところを

院長がレスキューしました

それから少しずつ餌をあげたりするうちにクリニックに出没しています

野良猫ですが愛想が良くて甘えん坊です

この写真は嫌がっているのではありません

触ってほしくて鳴くので握手しています^^(写真をクリックして拡大すると舌出してますよ)

出会ったら「ノラ~」って呼んでみてください

返事しますから^^

(師長)

2010年9月10日 (金)

にしむら皮フ科クリニック-ブログ開始!

福井市木田の「にしむら皮フ科クリニック」がブログを開設しました!
医療のこと、猫のこと、ダイビングのことなどイロイロな記事をアップしていきますので是非ご覧ください。

院長先生&師長さん、あとはよろしくお願いします(^^)

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