えぬくりブログ

当院看護師が今年から大学生（ブログ「放送大学へ」を参照）になるため、何かよい英語教材を探してほしいと頼まれました。英語教材を本屋であれこれ見ているうちに、ある本を見つけ、かなり久しぶりに英語の勉強がしたくなってきました。

その本（下写真）の著者は、34歳で引きこもりになり、７年間の６畳一間での独学で英語をマスターしました。そして、海外留学なしにTOEIC 24回連続満点を成し遂げました　そのモンスターぶりというか、オタクぶりが笑えるというか、かなりひきますね　現代版松本道弘のようです。私は、こういったスポコンもののような英語本に結構影響をうけますね

やる気は影響されますが、学習方法はぶれません。私の方法は、「只管朗読」です。だいたいペーパーバック５〜６冊程度を１００回くらい音読します。そうすればいつでも、往年の実力（英検１級程度。１０年前ですが）にもどれます。最初にはじめるのは、決まってこの２冊『Jurassic Park』と『Lost World』です。もうこの２冊は千回は音読したのではないしょうか。ボロボロですね

音読は、単語も文の意味も発音も完全にわかっている文章で行うことが大切です。音読は非常に退屈で、英語を学ぶ目的意識が低下しているとなかなかできないものです。今年はTOEICでも受験しようかなぁ。

（院長）
＊本当の「只管朗読」は、千回くらい音読するそうです。ちょっとそこまでのモンスターにはなりきれませんね

前回は、尋常性白斑のエキシマライト光線療法を紹介しました。
（下写真は、エキシマライト照射装置VTRAC）

現在の成績は、３ヶ月以上治療を行った方が２５名おられ、７５％以上の色素回復（excellent) が見られる方が４割弱程度、５０％以上の色素回復(good) の方を含めると６割程度になります。完治した方は２名おられます。しかし、後少しで完治という段階からがなかなか改善しません

それで、新しい治療法を導入することにしました。それが、１mmミニグラフト療法です。2008年に名古屋市立大学が日本皮膚科学会誌に発表した治療法です。

下腹部から１mmの皮膚を何個かとって白斑部分に移植します。1mmですから、採皮部も植皮部も傷が残りにくいのが最大の利点です。要するにリスクが少ないということです　

（加藤祐史ら: MB Derma, 172:17-22, 2010.)

うまくいけば、このように植皮部から徐々に色素が再生して広がっていきます。

（加藤祐史ら: MB Derma, 172:17-22, 2010.)

本日、その手術を行いました。写真は白斑部分に1mmの皮膚を植皮したところです。手術は30分程度で終了しました。うまくいってくれることを願います

この治療法が成功すれば、今後当院での白斑治療がさらに充実すると考えています。同様の多数の患者さんにも朗報になると思います　当院での初めての治療であるにもかかわらず、こころよく治療を応けいただいた患者さんに感謝いたします　経過を随時報告していきたいと思います。

（院長）

みずいぼ治療というのは、医療者泣かせです。

確実な方法は、摘除（セッシで挟んでとる）ですが、痛いので子供は泣きわめくし、とってもとってもすぐに再発します

麻酔テープの使用も手間がかかる割には有効とは思えません。その他、硝酸銀やスピール膏の使用などもありますが似たりよったりですね　究極の「放置」という治療もあります

で、ずーと前から何か良い方法はないかと考えていました１年位前よりスピーディーで、痛みが無く、確実に取れる方法を開発？（もしかしたら既に行われているかも）しましたもの凄く単純な方法です　なぜこんなことに気がつかなかったのか？　下の写真は治療３週間後の写真です。みずいぼが色素沈着を起こして治っていますね。なぜか、治療していないところも消退していくようです。近く地方会で発表してみようかなぁ〜とも考えています。

この治療も、治療前から暴れる子供には同じですけどね　以前に痛い目にあっている、特に男の子は治療が難しいですね　基本的に男の子は弱虫ですね

（院長）
＊現在この治療の症例数を積んでいる最中です。いずれ、具体的にブログで紹介します。でも、そんなこと前から知っとたわと言われそうですが・・・

〠918-8105 福井県福井市木田３丁目2605　
にしむら皮フ科クリニックのホームページ

本日は、放送大学へ入学の手続きに行ってきました
また大学に入り直すのかって？　いえいえ私ではありません当院の看護師達です

当院には３人の看護師がいますが、みんな看護学の学位をめざしてがんばろうということになりました　今年から、看護学の学位取得コースができたんですね。がんばれば大学院までいけるようです。学位取得には何年もかかりますが、当クリニックは彼女達のキャリアップを支援していきたいと思います。

何年後かには、大学院卒の看護師達が当院では働いているかもしれません。最高の看護レベルと医療を提供できるようになればいいですね

（院長）

エキシマライトの治療経過です。
当院では、難治性の円形脱毛症にエキシマライトを照射しています。

最近エントリーしていただいた患者さんのその後の経過を示します。
治療開始から既に３ヶ月が経過しました。
（写真上：12/18,、中：1/14、下：本日2/18）

かなり改善してきましたね　ゴールデンウイーク頃までには何とかしたいと考えています　また、写真をアップしたいと思います。

最近、ブログのお陰かエキシマライトを希望されて受診される患者さんが多くなりました　しかし、治療はあくまでも日本皮膚科学会の円形脱毛症治療ガイドラインが基本です　いきなりエキシマライトを当てることはありません。
エキシマライトは、急速に進行する全頭型脱毛症は苦手なようです。まずは、ステロイドパルスが必要です。慢性期の脱毛症でもSADBE療法を優先させています。

（院長）

前回までは、一般的な黒子のレーザー治療を紹介しました
今回は、再発例の治療の困難さをお示しします。

この写真は、鼻尖部の再発の黒子（↓）です。他施設での治療後に再発し当院を受診されました。鼻尖部は特に手術が難しい部位です。それもいびつに再発しています

削りすぎると凹みが永久に残り目立ちます　メスやサージトロン（電気メス）では、微妙なラインが難しい　よって、炭酸ガスレーザーにて鼻尖部のアウトラインを崩さないように軽めに削ります。当然再発は覚悟です(『黒子のレーザー治療１』を参照）。

アウトラインはきれいに仕上がったんですが、やはり、数ヶ月後に再発（→）してきました　ここで、前回の『黒子のレーザー治療２』で紹介したQスイッチレーザーの登場ですついでに横にある黒子（↓）もQスイッチレーザーで処理しました。

最大パワーで照射です　Qスイッチレーザーは麻酔の必要もなく、数秒で治療が終了します

治療２ヶ月後の写真です。まぁ瘢痕が少し残っていますが、かなり奇麗に仕上がったと思います　再発例ですのでこれが限界でしょう

黒子の治療は簡単ではありません。以上のように各種レーザーを組み合わせることも時に必要です。今回のような再発例は、特に治療が困難で時間がかかります。黒子の悪性などをチェックする必要もあり、黒子治療の前には皮膚科専門医で一度相談されることをお勧めします。

（院長）
＊当院では、基本的に他施設治療後の再発例はお受けしておりません。今回の患者さんは、写真掲載を許可してくださったのと、知り合いであったためお受けしました。
＊エステ治療後の再発例（失敗例？）が多数来られます。当院では治療をお断りしております。エステの黒子除去（福井県は非常に多い）は、危険なだけではなく違法です。国民生活センター「ホクロ取りでの危害」

最近患者さんから「ノラちゃんは元気にしてる？」とよく聞かれます　もの凄く元気にしていますよ
最近のお気に入りは、職員が作ってくれた猫じゃらしです。ネズミそっくりでしょう　

この真剣な眼差しをみてください

＊iPhoneのアプリで「猫じゃらし』というのがありました

しかし、ノラは全くの無関心でした　やはり本物には遠く及びませんね

（院長）

前回はニキビの最新治療、特にディフェリンゲルについて紹介しました

にきび（ニキビ）治療経過を具体的に写真で載せたいのですが、なかなかニキビ患者さんで掲載OKな方はおられません　

しかし、昨年末に凄いにきびの青年が受診してきました。快くブログ掲載にOKしてくれました。ありがとう

先日３回目の受診でしたので、紹介したいと思います。もちろんディフェリンゲル（＋ダラシンゲル）を使用しています。
初診 12/3

１ヶ月後（1/6)。やや改善といったとろころです。まだ本人は不満ですね。最近の患者さんは、ここで脱落する方が多いですね　ディフェリンゲルはここからがよくなるのにもったいない　Be patientですね

さらに１ヶ月後の2/3です。満足度はかなりあがってきましたね　ディフェリンゲルは最低３ヶ月は使用してくださいね

今後も経過をアップしていきたいと思います。しかし、にきび（ニキビ）の患者さんは良くなってくると受診しなくなりますからね　治療の成否は、いかにコンプライアンス（近頃はアドヒアランス）を上げるかにかかっています

（院長）

〠918-8105 福井県福井市木田３丁目2605　
にしむら皮フ科クリニック

2008年に、日本皮膚科学会よりにきび（ニキビ）治療のガイドラインがでました。

これにより、科学的データに基づいたにきび（ニキビ）治療が日本でも行われるようになりました
ニキビのガイドライン

その中で特に注目すべきは、レチノイド製剤であるディフェリンゲルの登場です。といっても、もう発売されて２年ほどになるんですが、ようやく皮膚科専門医もこのくすりを使いこなせるようになってきたんじゃないでしょうか？

下写真のように２週間までに一時的に顔が赤くなって、かさかさになりますが、その後急速ににきび（ニキビ）がよくなります でも実は、この写真のようにうまく効かすためには、ちょっとしたテクニックがいるんです。それに気づくのに１年かかりました

（塩野義製薬のパンフレットより）

当院では、ほぼ100％保険診療でにきび（ニキビ）を治療しています。治療内容は、ガイドラインを独自にアレンジした方法です。もちろん！ディフェリンゲルを使ってです。中には難治な方もおられますが、９割以上の方は良くなっています　にきび（ニキビ）用のレーザー治療器も常備していますが、使うことはほとんどありませんね

具体的な治療方法は内緒ですよ（企業秘密です）にきび（ニキビ）でお困りの方は、ぜひ受診してくださいねきっと良くなりますよ

（院長）

＊英語ですがよくまとまっています。日常生活指導の参考になりますね　特に最近の患者さんは、ステップ12が欠けているように思います

YouTube: How To Get Rid Of Acne

〠918-8105 福井県福井市木田３丁目2605　
にしむら皮フ科クリニック

ようやく雪がおさまりました。クリニックの除雪ですごい雪山が駐車場にできました　車７台分の駐車スペースがなくなりました　

本日はクリニックが休みのため、雪山の排雪作業です。ダンプ２台で行いました

クリニックは休みなんですが、朝から予定がいっぱいです。午前中は、術後の患者さんや病状が心配な患者さんの診察、自由診療などがあり、昼は製薬会社関係の面会が５件あり、午後から福井日赤にいって静脈瘤の手術とカンファレンスがあります。夜は、レセプトチェックを妻と一緒にやる予定です。終わるのは、夜中でしょうね

（院長）