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2013年5月

2013年5月26日 (日)

マダニにご注意!

今日は、ほんとに暑かったですね〜happy01日中の気温は、30℃近くありましたねsun
 
ところで、気温が上がるにつれて毎年恒例のマダニ刺症の患者さんが増えてきましたshock
 
下写真は、一昨日受診された患者さんです。四肢に数カ所浮腫性紅斑(赤くはれている状態)が有り受診されました。矢印(→)の部分に虫がいますcoldsweats02
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ダーモスコピーで拡大してみました。マダニの若虫です。皮膚に頭を突っ込んで吸血しているところですshockshock
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福井県は自然がいっぱいですので、結構どこにでもいますよcoldsweats01山やキャンプ場で草木が鬱蒼としているところに行くときは、肌を露出しないように気をつけてくださいねwink
 
また刺されても、この小さな虫を引きちぎらないでください。下写真(→)のように、頭だけ皮膚の中に残って、後に膿んで腫れが強くなる可能性がありますshock
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治療法は、昨年書いたブログを参照にしてください(http://clinic-n.mitelog.jp/blog/cat8959475/wink
 
刺されて間もないときは、ワセリンをたっぷり塗ると30分ほどで虫が窒息してとれることもありますwink
 
ところでこのマダニ、最近ちょっと世の中を騒がしていますsadそう、重傷熱性血小板減少症候群(severe fever with thrombocytopenia syndrome:SFTS)です。マダニが媒介するSFTSウイルスによる感染症です。
 
この疾患は、今年初めて国内での発症が報告されました。過去の症例も精査して8例の患者が特定され、そのうち5例がすでに亡くなっていますshock現在、このウイルスに有効なワクチンはありません。
 
厚生省病原微生物検出情報(IASR)速報iasr.pdfをダウンロード
 
マダニは、このほかにもライム病などの病原体を媒介します。刺された場合は、安易に放置したり、自己治療ですませたりせずに皮膚科専門医を受診しましょうwink
 
(院長)
 
*上記の患者さんは、液体窒素で冷凍療法をしました。6日後の写真を以下に示します。マダニは皮膚ごと脱落して、あとに小さなかさぶたを残すのみです。
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flair手術の待機期間について
黒子(ほくろ)や粉瘤腫などの皮膚皮下腫瘍の手術が、現在2ヶ月待ちになっています。連日手術を行っていますが間に合っていませんwobbly夏になり、ますます予約が入りにくくなることが予想されます。お急ぎの方は、私が信頼している形成外科医や皮膚外科医に紹介させていただきます。ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほど宜しくお願いいたします。
 
flair休診情報 
日本皮膚科学会京滋地方会(京都)で発表のため、6月1日(土)午後の予約診察は休診午前診察はあります)です。

日本皮膚科学会総会(横浜)に出席のため、6月14日(金)午後の診察(午前診察はあります)および6月15日(土)全日休診です。
 
日本美容皮膚科学会(神戸)で講演のため、8月10日(土)は全日休診です。
 
ご迷惑をおかけ致します。
 

2013年5月15日 (水)

「モーラス」かぶれ

連休明から怒濤の外来が続いていましたが、今日は一休みですhappy01日中は、陽射しsunが強かったですね〜happy02
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ところで最近紫外線sunがつよくなり、「モーラス」などのケトプロフェン含有の湿布剤によるかぶれの患者さんが急増してきました。詳しくは、以前のブログ(http://clinic-n.mitelog.jp/blog/cat8099790/ )を参照してください。
 
下写真の方は、足からはじまり全身に皮疹が広がりましたshock足背から足首かけて長方形に湿布かぶれがあるでしょう。
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この湿布かぶれが厄介なのは、湿布を貼って数ヶ月以上たってから皮疹が出現することがあるという点です。
 
強い紫外線をあびて初めて出現する光接触性皮膚炎という特殊なかぶれのため、肌を露出する時期まで皮疹が出現しないからなんです。ですから、みなさん湿布を貼ったという記憶がないんですcoldsweats01
 
多くの患者さんが、「湿布など何も貼っていない!」と否定され、さらには「原因は何でしょうか?」と尋ねられるので困りますcoldsweats01ときには「食べ物でしょうか?」という質問もwobblyでも、こんなに四角くでていれば・・・coldsweats01 
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もっとも厄介なのは、半年以上あとに出てきたときです。形が不定形になっていて湿布かぶれと判断できないんですcrying下写真は、上写真の患者さんの1年後の再燃の皮疹です。もう湿布かぶれかどうかわからないでしょうwobbly
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ですから、これからの時期の露出部の湿疹は、モーラスなどによる湿布かぶれを絶えず念頭において診察をしていますconfident
 
では、下写真はどうでしょうか? 恐らくは、点線部分まで靴か靴下で覆われていて、日が当たっているところだけ皮疹が出てきたと思われます。
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この患者さんは、どうでしょうか?
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点線のように見えてきませんか?
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皮膚科医って、想像力が必要なんですよwink
 
露出部に突然変な皮疹が出現したときは、モーラスなどの湿布によるかぶれかもしれません。結構治りにくい皮疹ですので皮膚科専門医を受診しましょうhappy01
 
(院長)
 
*多くの患者さんが、家族などに処方された湿布を勝手に使用して起こっています。他人に処方された薬剤は安易に使用しないことが大切です。
 
スプロフェン(非ステロイド軟膏に含有)、オキシベンゾンオクトクリレン(サンスクリーンに含有の紫外線吸収剤)などとケトプロフェンは交差反応があり、モーラスなどにかぶれた方は、これらの使用で皮疹が出現することがあります。特にサンスクリーンの使用には注意が必要ですね。
 

2013年5月 5日 (日)

連休中

昨日もよい天気sunでしたねhappy01クリニックの周辺は、花盛りですtulip当院職員が、クリニックの周りに育てています。きれいでしょhappy01
 
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クリニック玄関の青紅葉も茂ってきました。
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院内の絵も、初夏にふさわしいものに変えましたhappy01
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トーマスマックナイト『灯台の見えるゴルフ場』です。清々しくて、いいでしょhappy01
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連休中は、学会発表の準備をしたり、書籍や論文を読んだり、クリニックのリファインをしたりしてゆっくり過ごしていますhappy01
 
(院長)
 
 
flair休診情報
 
日本皮膚科学会京滋地方会(京都)で発表のため、6月1日(土)午後の予約診察は休診午前診察はあります)です。

日本皮膚科学会総会(横浜)に出席のため、6月14日(金)午後の診察(午前診察はあります)および6月15日(土)全日休診です。
 
日本美容皮膚科学会(神戸)で講演のため、8月10日(土)は全日休診です。
 
ご迷惑をおかけ致します。
 

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