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2013年6月17日 (月)

第112回日本皮膚科学会総会 その①

先週末は、第112回日本皮膚科学会総会出席のため休診にさせていただきまして、ご迷惑をおかけいたしました。
 
今年の総会は、横浜のパシフィコ横浜で開催されました。
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総会は、最先端の皮膚科学を学べる日本最高峰fujiの学会です。今年は、乾癬、ざそう(ニキビ)、アトピー性皮膚炎(以下アトピー)などを中心に勉強してきました。
 
 
乾癬生物学的製剤が今年もトピックスでしたが、病状が進行してからではなく、早期の段階からの積極的な導入により、将来的にドラッグフリー寛解(薬を一切使用せずに症状のない状態)や治癒に導けるのではないかという話題が興味を引きました。
 
これを、ある教授はスカイツリー計画といっていましたcoldsweats02どうやら乾癬治療のピラミッド計画(下図)の頂点をいきなりめざすという意味らしいですがcoldsweats01この命名はともかく、話の内容は興味深かったですねhappy01
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当院でも、生物学的製剤の治療(福井赤十字病院と病診連携)をクリニックとしては北陸で初めて開始しています。
 
詳しくは、福井赤十字病院の中川先生の記事を参照してください(http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/medical/42293.html )。
 
 
アトピー性皮膚炎では、京大の椛島准教授の三位一体論がよくまとまっていてすばらしかったhappy01ライブイメージング法を用いた説明は説得力がありますねhappy01本当は撮影は禁じられているのですが、発表前の姿だけをパチリと。彼は、京大医局の同期ですcherryblossom
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教育講演の杏林大の塩原教授の話も興味深かったですねhappy01ヒルドイド(保湿剤)を多量に塗らすことによって、(多分、発汗量が増えて)角層内水分量が著明に上昇し、アトピーの炎症さえも抑えてしまう(起こさせない)という内容でしたhappy01当院でも、ヒルドイドたっぷりと塗ってもらっていますよねwink
 
ここでヒルドイドとそのジェネリック(ビーソフテン)が、効果もまったく違う別物であるということが話題になっていましたshock国の政策もあってジェネリックを使わざるおえない状況ですが、アトピー治療におけるヒルドイドの使用だけは絶対に譲れないところですangry
 
 
学会の合間に、各メーカーの展示ブースに行ってきました。
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キャンデラのブースです。この会社のレーザーを4台所有しています。写真一番手前のフラクショナルレーザー・コアの話題で盛り上がりました。実は、新しい照射方法を研究中secretなんですよsmile
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ジェイメックのブースで、当院が所有しているエキシマライトVTRAC(ヴィトラック)のミニチュアをみつけましたwink
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なんと光りましたflairこれほしい〜happy02
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学会会場からの夜景です。
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つづく。
 
(院長)
 
flair休診情報 
日本美容皮膚科学会(神戸)で講演のため、8月10日(土)は全日休診です。
ご迷惑をおかけ致します。
 

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