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2014年8月

2014年8月20日 (水)

新薬! 爪水虫外用薬(塗りぐすり)

今日は本当に暑かったですねsun久しぶりの夏日が、ここ2日ほど続いていますねhappy02しかし、クリニック玄関の紅葉が色づいてきて秋の気配も感じますcoldsweats01夏、短かったなぁ〜crying
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ところで前回のブログで足水虫(白癬、はくせん)の話を取り上げたんですが、今回は爪水虫の新薬の話をしたいと思います。
 
それはクレナフィンといいます。意外に思われるかもしれませんが、初めての爪水虫外用薬です。
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今までは、足水虫薬を代用していましたが、効果はかなりいまいちでしたwobblyなぜなら、薬を塗っても爪に浸透しないからです。この薬は、爪への浸透力を高めて効果を発揮するように作られています。
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下図のように、爪(爪甲)に浸透して水虫菌をやっつけてくれますgood

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キャップをとると下図のように先端が刷毛になっていて、爪に塗り易くなっています。さすが爪水虫専用。
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爪水虫(爪白癬)は、外用剤での治療が難しく、内服薬をのむ必要がありました。しかし、少ないながらも肝障害の問題や他の薬との飲み合わせなど色々面倒なことが多いのも事実です。
 
これは、いままで内服薬が飲めなかった方には朗報ですねhappy01しかし、治癒率が内服薬に比べればまだまだですので、可能なら内服をする方がよいでしょう。
 
今年の9月初旬ごろから発売です。乞うご期待!
 
(院長)
 
apple科研製薬から、クレナフィンは内服薬(テルビナフィンやイトラコナゾール)と比べて24週時点で同等程度の効果が期待されると指摘されました。しかし、治癒率については、直接比較できるデータがないらしい。とにかく、かなり期待できそうな新薬ですね。
 

2014年8月16日 (土)

あなたの水虫は、本当に水虫ですか?

まるで梅雨rainのようなうっとうしい日々がつづいていますwobblyダイビングも全くコンディションがよくありません。
 
昨日も午前中はなんとか潜れましたが、午後から雷雨rainthunderで中止となりました。水中は、透明度もあまりよくありませんねcrying今年の越前はどうしてしまったのでしょうかshock

2014年8月15日 越前海岸ダイビング(壁石岩)
YouTube: 2014年8月15日 越前海岸ダイビング(壁石岩)

 
結局晴れたのは、先月の海の日だけでしたねweepまぁ、潜るだけでも楽しいんですけどねhappy01
 
 
 
話はかわりますが、こういったじめじめした気候のときは水虫(足白癬)が流行ります。先日も親戚の者が水虫を見てほしいというので診察しました(下写真)。しかし、・・・coldsweats02
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皮膚科医であれば、一見して水虫ではなさそうと感じます。やはり顕微鏡による真菌検査は陰性でした。要するに、水虫菌はいません。
 
話を聞くと、痒くなって水虫と思い、市販薬で治そうとしたらどんどん悪化してきたそうですshock塗りが甘いのだと勘違いして、さらに多量に塗ったらさらに悪化したそうですshockshock
 
これは実は、市販の水虫薬によるかぶれです。当院で水虫として受診される患者さんの5人に1人くらいはこれです。
 
市販の水虫薬を塗れば塗るほど悪化する場合は、使用をやめて皮膚科専門医を受診しましょうねwink
 
(院長)
 

2014年8月10日 (日)

ブユ(ブト、ブヨ)による虫さされ急増中!

今年の夏は、週末になると天候が悪化rainする状態で、なかなかダイビングのベストコンディションにはなりませんcrying今日は、台風11号が近畿圏を通過中ですshock来週に期待しましょうcoldsweats01
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(8/3(日)の越前海岸 cloudのちrain
 
こんな梅雨のような天気rainが続いていますが、その分虫さされが増えています。特に多いのが、ブユ(ブト、ブヨ)による虫さされが急増しています(下写真)
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(Dr. 夏秋の臨床図鑑 虫と皮膚炎より引用)
 
ブユ(ブト、ブヨ)は、気温の高い昼間はあまり活動しません。ただし曇りcloudや雨rainなど湿気が高く、気温が低い時は時間に関係なく活動します。
 
渓流に生息するので、山菜採りやキャンプに行って刺されることが多いので注意しましょう。そんな場所は、福井ではどこにでもありますからcoldsweats01
 
皮膚を噛み切り吸血するので、刺された部位は赤い出血点や流血(上写真)を伴います。通常は、刺された翌日に激しい掻痒とともに皮疹が出現して、強く腫脹します(下写真)。
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上の写真の刺し口をダーモスコピーで見てみました(下写真)。黄色いかさぶた(痂皮)の中心に血腫を認めます。刺されて出血して小水疱となり、後に痂皮を形成したと想像されます。刺し口のまわりは、アレルギー反応で真っ赤になっていますね。
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ときに水ぶくれ)となり、リンパ管炎(→)を伴うこともあります。リンパ管炎の強さが、リンパ管に沿った水疱から想像されますね(下写真)coldsweats02
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刺されて、足首がパンパンに張っている状態の方(下写真)。蜂窩織炎との鑑別が必要です。
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以前ブログに書いたように、安易に治療すると慢性化して、時に何年も続くことがあります(慢性痒疹)。
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ブユ(ブト、ブヨ)と慢性痒疹のブログ:養浩館(ようこうかん)にいってきました
 
ブユ(ブト、ブヨ)に刺されたかなぁと思ったら、医療機関での治療が必要ですhappy01
 
(院長)
 
tulipブユ(蚋)が正式名称で、関東ではブヨ、関西ではブトとも呼ばれます。私は京都出身なので、ブトと呼んでいました。福井市出身の師長はブヨと呼んでいるので、福井、特に嶺北では関東呼びなのですね。
 

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