« 2016年2月 | メイン | 2016年4月 »

2016年3月

2016年3月31日 (木)

レーザーのメンテナンス

昨日は休診日ですが、午前中は業者の面談や、レーザー治療を中心とした診療がありました。
 
レーザー治療終了後は、シネロン・キャンデラ社製レーザーのメンテナンスです。
 
レーザーは、かなりナイーブな機械ですので、定期的にメンテナンスしてやらないとすぐ愚図りますcoldsweats01
Img_7039
 
Img_7045
 
当院所有のレーザー7台のうち6台は、シネロン・キャンデラ社製です。6台のメンテナンスの年間経費は相当なものですcrying
 
まぁ、レーザー治療は趣味みたいなものですから、収益は二の次ですけどねsmileまたレーザーが使えると、皮膚疾患治療の幅も大きく広がりますからwink
 
ところで本日、シネロン・キャンデラ社から、5月22日(日)に東京で開催するセミナーの講師を依頼されました。
 
『当院のレーザー治療のテクニック』という題で、あまり知られていない治療テクニックなどについて講演したいと思っていますgood
 
(院長)
 

2016年3月27日 (日)

長期投薬制限

今年は、2年に1回の診療報酬改定です。先日は、電子カルテシステムの変更が大変でしたwobbly
 
ところで今年は、色々な点が改定になりましたが、私が注目しているのは期投与の取り扱いが明確化されたことです。
 
最近、無節操な60日や90日といった長期処方が問題となっていました。
 
よって、30日を超える長期投与を明確化したのです。裏を返せば、通常の長期処方は30日以内ということです。
 
Screensnapz001
 
要するに、「長期の投与が可能な程度に病状が安定している」=「真面目に通院して病状が改善し安定している」方に30日を超える処方が必要最小限で可能ということです。それ以外は、(ア)〜(ウ)となります。当院では(ア)ですね。
 
「仕事(あるいは子供の習い事)が忙しいから来れないので薬を沢山をください」は、30日を超える長期処方の理由にはならないということです。
 
しかし、初診の患者さんや久しぶりの再診の方は、予見可能となると2週間まででしょう。
 
今後は、変な長期処方をしていると査定や指導の対象になり得るでしょうねcoldsweats01
 
(院長)
 
 

2016年3月25日 (金)

4月土曜日の応援医師

土曜日の午前診は、赤十字病院hospitalからの応援医師による2診体制で行っています。
 
4月の土曜日午前診の応援医師が決定しましたので掲示します。
 
4月 2日 藤田医師
4月 9日 登谷医師(女医)
4月16日 藤田医師
4月23日 八木医師
4月30日 休診
 
(院長)
 

2016年3月24日 (木)

アトピー性皮膚炎の新ガイドライン

先月、日本皮膚科学会より『アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016年版』が発表されました。7年ぶりの改訂です。
Img_7035
 
改訂された内容は色々ありますが、特に注目すべきところは、プロアクティブ療法と病勢マーカーとしてのTARC値の話だと思います
            Snapz_pro_xscreensnapz011_2
          (アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016年版より引用)
 
  
TARCを使用したプロアクティブ療法の実際は、このブログでも再三再四述べている通りです。
 
 
まだまだ具体性に乏しい記載ではありますが、この治療法がガイドラインに初めて掲載されたことに意義があります。それも、推奨度1(強く推奨する)エビデンスレベルA(結果はほぼ確実)で。
 
私の経験では、小児アトピー性皮膚炎の内に導入すれば、ほぼ100%コントロールできて完全寛解(過去ブログ)に持ち込めますgoodただし、通院されない方(ルーズケア)は無理ですが・・shock
 
 
これにより、除去食の必要もなく、食物アレルギーの発症も防ぐことができます。この点は、まだ今回のガイドラインには載りませんでしたが・・weep
 
過去のブログ:食物アレルギー
 
不必要な除去食が多すぎますからね。むしろ除去食は、アレルギーを増大させることが報告されています(The LEAP study)(*)
 
 
よって最悪なケースとは、外用治療をろくにせず、除去食に一生懸命精を出しているアトピー患者さんということになりますcrying
 
(院長)
 
*すでに食物アレルギーを発症し、医療機関で適切に除去食が行われている方は除去食の継続が必要です。自己判断で中止すると大変危険です。
 
以前、小児アトピー性皮膚炎治療で有名な国立成育医療研究センターの大矢先生が、アトピー性皮膚炎で除去食が必要だった症例はほとんどないと講演でおっしゃっていましたが、私も同感です。要するに、外用が十分にできてないだけと言うことです。
 
 

2016年3月21日 (月)

春ですね。

今日は、晴天でしたねsunここ数日暖かい日が続き、もうすぐ春といった感じですhappy01
 
外に出たくなって、クリニック近くの川べり(足羽川)まで散歩に行ってきました。風が強くて少し寒かったですが、気持ち良かったですhappy01
Img_7004
 
しかし、ノラくんcatは寒がりなので、炬燵(こたつ)から顔を出しての食事ですsmileだわもんやなぁsmile(*)
Img_7014_2
 
いまさら凛々しい顔しても炬燵の中じゃ、格好つかんぞsmile
Img_7016
 
ところで先日、待合室の壁の絵も春のバージョンに替えました。清々しい景色で、春のイメージにぴったりでしょgoodトーマスマックナイトの「灯台の見えるゴルフ場」です。
90502mactoudainomierugolfjou
 
重いので、掛けるの大変だったんですsweat01四季に応じて、絵を替えています。
Img_6956_3
 
本当は、1月に掛け替える予定だったのですが、だわもんなものでこの時期になってしまいましたsmile
  
(院長)
 
*だわもん:福井弁で「面倒くさがり」の意
 
 

2016年3月15日 (火)

にきびの新治療戦略2

以前このブログで、過酸化ベンゾイル(デュアック配合ゲルとベピオゲル)とディフェリンゲルの併用療法についてお話をしましたhappy01
 
過去のブログにきびの新治療戦略
 
簡単にまとめると、過酸化ベンゾイルを先行使用して即効性を期待し、その後ディフェリンを追加して相乗効果を狙い、赤にきびが出なくなる3ヶ月以降にディフェリン単独維持療法に持ち込むというものです。
 
今回は、症例を提示して具体的にお話をしたいと思います。
 
1)まず最初に、即効性のある過酸化ベンゾイルを先行使用します。大体2〜4週間程度。
P
 
この症例は、過酸化ベンゾイルとしてデュアック配合ゲルを使用しています。
Images_5
 
最初の1−2週間は、副作用を考慮した使用量の調節が大切です。詳しくは、またの機会にwink
 
軽症の場合は、これだけでも治癒しますので、その後は維持療法に持ち込むか、そのまま終了しても良いでしようgood
 
 
2)問題は、中等症以上のざ瘡瘢痕(にきび跡)を残しそうなタイプです。私は、積極的にディフェリンゲルを併用します。
 
デュアック配合ゲルを外用して1ヶ月もすると、炎症性ざ瘡(赤く膨れたにきび)は無くなってきます(下写真)。
2
 
この辺りからディフェリンゲルの併用開始です。
Images_5
     +
Dfr_gel_3
 
なぜ最初から併用しないのかというと、副作用が強いからです。使用時期をずらすと副作用をかなり低減できますgood
 
 
3)そして、新生ざ瘡(新しいにきび)が殆ど出なくなってきた頃に、ディフェリンゲル単独の維持療法に入ります。
 
下写真は、併用療法4ヶ月目ですが、にきび跡もかなり改善していますgoodここまで来れば過酸化ベンゾイルは中止か屯用程度にします
Photo_3
 
この頃に、まだ赤いにきび跡(PAE; post-acne erythema)が残っているようなら、Vビーム(ダイレーザー)を照射するとさらに綺麗になりますねgood
 
 
danger注)Vビームは、当院に真面目に4ヶ月以上(維持期まで)通院されているが、効果が不十分であったニキビ跡患者さんで、かつ当院医師が必要と認めた方のみに行います。
 
 
以上の他にも幾つかのバリエーションがありますが、これが当院のベーシックな治療法です。
 
(院長)
  
*以上は平均的な治療経過です。全ての症例が同じ経過を辿るわけではありません。 
*ガイドライン作成委員の谷岡先生は、掌で2種類(ディフェリンとベピオ)を混ぜて夜に一遍に塗るそうです。私は、全く違った方法で塗りますsecret
*写真掲載は、患者さんの承諾を頂いております。
 
 

2016年3月10日 (木)

超遅発型薬疹〜2年前以上内服している薬が原因に〜

今年の1月末頃、義父の体幹に皮疹が出現してきましたshock
Img_9641_1 
病理検査は薬疹の所見を認め、現在内服中の薬剤に対してDLST(リンパ球刺激試験、薬疹の原因をみつける検査)を行うと陽性が2剤ありました。

3_1

 
2剤とも2年以上内服しています。そのうちの1剤は、何とビオフェルミンR(乳酸菌製剤)という整腸剤でしたcoldsweats02
 
実は、2年以上前から胃腸の状態が悪く、時々イレウス様症状を起こして入院していました。しかし、検査をしても原因不明でしたwobbly
 
それが、薬剤を中止した途端に皮疹の消退だけではなく、胃腸の状態も絶好調になりましたgood
 
私自身は、過去にもこのような超遅発型薬疹のケースを何度も経験しています。ずっと以前より内服してるから大丈夫というのは必ずしも当てはまりませんthink
 
(院長)
 
*もしかすると、以前から予兆の皮疹が出ていたかもしれません。皮膚科医としては、その予兆を見つけることもとても大切です。
過去のブログ;重症薬疹の前兆
  
 

2016年3月 7日 (月)

ホワイトアレックス(white Alex)

昨日の日本臨床皮膚外科学会の企業ブースで、ホワイトアレックスを見つけましたhappy02
Img_6834_3
 
女医さんを中心に売れているようです。私を知らない担当者が近づいて来て、ホワイトアレックスをアピールしていました。
 
発案したの俺だっちゅうのangry(本当は師長bleah);ホワイトアレックス
 
ところで、ダイビングのし過ぎと、日焼け止めもせずバンバン日に当たっていたせいで、手の甲に凄いシミができてしまいましたshock手も荒れているしcrying1日200回くらい手洗いしてますからね〜coldsweats01
Img_0566_3
 
皮膚科医としてこれはダメだろうと師長に怒られて、ホワイトアレックスを当てました。
 
下写真は照射直後です。照射直後は一旦シミが濃くなります。さぁ、これがどうなるか乞うご期待wink
Img_0571
 
診察中に私の左手のシミが汚らしいですが、ご容赦ください。2週間ほどでかさぶたになって取れるはずですのでsmile
 
手荒れも治しますねwinkポイントはワセリン治療ですgood手の経過は、今後ブログにアップします。
 
最近の実感としては、アザ治療はアレックス2ルビーZ−1の方が優れていますが、ことシミ治療に関していうとホワイトアレックス(アレックス1)が一番ですよwink
 
*現在、上記の治療も含めて新規のシミ治療はしておりません。
 
(院長)
   
 

2016年3月 6日 (日)

万博記念公園

本日は、万博記念公園にあるホテル阪急エキスポパークで開催された第34回 日本臨床皮膚外科学会に参加してきました。
Img_6833
 
Img_6838
 
学会の合間を抜け出して万博記念公園に行ってきました。何しろ万博公園は、6歳の時に万国博(エキスポ70)で訪れて以来45年ぶりです。
 
太陽の塔だ。懐かしいhappy02
Img_6840
 
高さ70mもあるらしい。めちゃでかいcoldsweats02 当時は、真っ白なイメージでしたが、今はうそうそ(*)でした。中に入るのに恐ろしく待った記憶がありますねcoldsweats01
Img_6862
 
Img_6863
 
模型で当時が再現されていました。後ろからみるとこんな感じ。あまり覚えていないcoldsweats01
Img_6899
 
今は寂しい感じになっていますが、当時はすごい活気でした。高度経済成長の絶頂期で、その後バブル景気へとつづきます。
Osaka_expo70_korean_pavilion
(wikipediaより)
 
当時は、10年後、20年後の日本が発展していくと確信が持てた時代でした。今はどうでしょうねconfident今年は、大きく変わる予感がしますがwink
 
(院長)
 
*うそうそ:「うす汚れた」という意味の福井弁
  
 
 
 

2016年3月 3日 (木)

忙しい水曜日

昨日も本当に寒かったですねsnow 炬燵(こたつ)をめくると・・、いましたwinkノラくんcatですhappy02 ノラくんcatは、ここ最近炬燵に入り浸っていますsmile
Img_6829
 
ところで昨日は休診日だったのですが、いつも通りの忙しい水曜日でしたsweat01
 
巻き爪治療が4名と、白斑の植皮術が1名でした。巻き爪は、全員重症でしたね(下写真)。
Img_0615_5
 
治療については過去のブログ(巻き爪治療)を参照してください。
 
その後は、白斑治療で1mmミニグラフト(ミニ植皮)を行いました。この方は、以前にも一度1mmミニグラフト(→)を行っています(1回目)。今回は2回目です。
001_2
 
この治療法(エキシマライト+1mmミニグラフト療法)は、先日の東京講演でも発表しましたgood
 
その後、職員全員で勉強会をして終了しました。今日もよく働いたなぁhappy02
 
今週末は、大阪で開催される日本臨床皮膚外科学会に行ってきます。ただし、今週末土曜日の診療は通常通りです。
 
ここ最近、学会続きで休みがありませんcrying
 
(院長)
 
*土曜日の午前診は、赤十字病院hospitalからの応援医師による2診体制で行っています。
 
3月の土曜日午前診の応援医師が決定しましたので掲示します。
 
3月 5日 応援医師なし(大変な混雑が予想されます)
3月12日 藤田医師
3月19日 八木医師
3月26日 藤田医師
 
 

カテゴリ

カウンター

  • アクセスカウンター