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2016年7月

2016年7月18日 (月)

とびひ(伝染性膿痂疹、でんせんせいのうかしん)急増中

蒸し暑い季節cloudrainですね〜。汗疹(あせも)やとびひの患者さんが急増しています。
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特にとびひ(伝染性膿痂疹)の患者さんが多いですね。火事が飛び火するように次々に広がって行くので「とびひ」と呼ばれます。
 
下写真のように痂皮(かさぶた)水庖が形成されるのが特徴です。
Img_5340 
湿疹や外傷部分に繁殖した細菌が、毒素(表皮剥奪毒素など)を産生して始まります。原因菌は、黄色ブドウ球菌がほとんどで、A群溶連菌によることもあります。
 
詳しくは、過去のブログを参照してください。伝染性膿痂疹(とびひ)
 
治療の主体は、抗生剤の内服、外用ですが、泡立てた石鹸で患部を綺麗に洗うなどのスキンケア指導も大切です。治療がうまくいけば3〜5日くらいで改善しますgood
 
これで治療が終了したわけではなく、細菌繁殖の原因となった湿疹や虫刺され、外傷などの治療も続けて行わないととびひを繰り返すことになりますshock
 
 
よくある質問
 
①プールに入ってもよいか?
 
『かきむしったところの滲出液、水疱内容などで次々にうつります。プールの水ではうつりませんが、触れることで症状を悪化させたり、ほかの人にうつす恐れがありますので、プールや水泳は治るまで禁止して下さい。』(日本臨床皮膚科医会、日本小児皮膚科学会の統一見解)
 
②幼稚園や学校に行ってもよいか?
 
『病変が広範囲の場合や全身症状のある場合は学校を休んでの治療を必要とすることがありますが、病変部を外用処置して、きちんと覆ってあれば、学校を休む必要はありません。』(日本臨床皮膚科医会、日本小児皮膚科学会、日本皮膚科学会、日本小児感染症学会の統一見解)
 
(院長)
 

2016年7月 8日 (金)

毛虫皮膚炎急増中

今年は、予想に反して毛虫皮膚炎の患者さんが非常に少なかったのですが、ここ1、2週間で急増してきました。
 
特にチャドクガの幼虫である毛虫(下写真)による被害がこの時期多いです。
Img_5320(Dr.夏秋の臨床図鑑 虫と皮膚炎より引用) 
 
下写真は、先日来られた患者さんのものですが、腕だけでなく体幹にも皮疹が広がっていました。ものすごく痒そうshock
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毛虫皮膚炎の診断や治療に関しては、過去のブログを参照してくだい。
過去のブログ:毛虫皮膚炎
 
庭木の手入れをした後に、腕や首にブツブツ(丘疹)が出てきたら可能性が高いです。 
 
刺されていない体幹にも広がってきますので医療機関を受診して治療を受けましょうhappy01
  
ところで先週土曜日の診療後に、神野美容形成外科クリニック神野先生が当クリニックに立ち寄られました。

Img_7426

神野先生は、元福井赤十字病院hospital形成外科副部長だった方です。手術の腕はピカイチで、日赤病院ではすごく人気のあった先生ですhappy01
 
当院とは、保険治療の手術において提携しています。一流の美容外科医が保険で手術をしてくださる。すごいでしょgood
 
特に、女性や小児の外科手術はお願いすることが多いです。ただし、美容治療は自費ですよ。
 
(院長)
 
 

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