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2019年2月

2019年2月25日 (月)

にきび治療の目的とは?

にきび治療の最大の目的は、萎縮性瘢痕(いしゅくせいはんこん)を残さないようにすることです。
 
萎縮性瘢痕とは、下写真のようなにきび痕ですshock
Photo
  
萎縮性瘢痕は、今の医学では治すことが極めて難しいweep
 
赤にきび(炎症を起こしている赤いにきび)は、3ヶ月放置すると8.2%が萎縮性瘢痕になるというデータがあります(1)
 
要するに、12個の赤にきびのうち1個が永久に治らない痕になるということですshock
 
その繰り返しで、写真のような状態になって行くのです。
  
出来てしまったら最後治せません。よって予防が最も大切です。
 
ですから、赤にきびが出てくる限り治療を継続する必要があります。
 
 
二つ目の目的は、 耐性菌の発生を抑制することです。
 
耐性菌とは、抗生物質が効かなくなった菌です。
 
世界的に、抗生物質の乱用による耐性菌の発生が問題になっています。
 
この菌が発生すると、病気が難治化しますshock
 
耐性菌の発生を抑えるために、以下の薬剤を積極的に使用することが推奨されています。
001ただし、未だに抗生物質に頼りきった治療が横行しているのが現状です。coldsweats01
 
以上の薬剤を正しく使えば(正しく使えてない方が多いんですが・・)、
 
耐性菌も発生せず、効果も絶大ですhappy02
 
以上の2つが、にきび治療の目的です。
 
当院で、以上の薬剤を使って長期の治療をすすめている理由が、ご理解いただけたでしょうか?
 
瘢痕のない、綺麗なお肌を保つためにできるかぎり長く治療を続けましょうhappy02
 
(参考文献)

(1) Journal of the American Academy of Dermatology, 2008; 58:603-608

 
(院長)
 
*にきび痕でも、Goodman分類のgrade 1( macular type)は治すことができます。これは、赤いにきび痕で炎症がまだくすぶっている状態です。やがて炎症が治まり凹んでくるgrade2以上の萎縮性瘢痕は治療困難となります。
 

2019年2月13日 (水)

エキシマレーザー XTRAC〜最高の紫外線治療〜

本日は、大阪へ出張でしたbullettrain
 
関西医科大学香里病院皮膚科エキシマレーザーXTRAC(エックストラック)の見学に行ってきました。
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この病院の皮膚科トップの上尾先生は、エキシマレーザーの第一人者です。
 
実際のエキシマレーザーを使った治療を見学させていただきました。
 
ここでの臨床試験を経て、最近ようやく国内の承認を得ました(世界はすでにエキシマレーザーです)。
 
いよいよ当院に、国内承認機第1号XTRACが導入されますhappy02
 
来月中旬頃予定sign03 
 
下写真がXTRACです。
 
現在国内で使用されているエキシマライトとは別次元の照射パワーthunderと効果です。
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乾癬や白斑治療において、最高の紫外線治療器になりますgood
 
これで、当院8台目のレーザーになりますねsmile
 
最後は上尾先生と記念撮影をしましたhappy01勉強になりました。ありがとうございました。
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この治療器が来たらバンバン使うぞ〜happy02
 
 
次にジェイメック大阪支店へ、もう一つの導入予定の治療器を見に行きましたwink
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もう一つはこれです(下写真)。これは何に使うかは内緒secretですsmile
 
導入は、再来月くらいかなぁ。
 
美容治療を専門にしている医師なら一目でわかるでしょうbleah
 
これも実は凄く有名な機械です。北陸ではここだけでしょうwink
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あと購入したい機械がいっぱいあり、色々な情報を得ましたよhappy02
 
またこのブログで紹介したいと思います。
 
ところで、このオフィスにルービーZ1があったので、ちょっと借りて師長のシミを取ってあげましたsmile
 
前から頼まれていたので・・coldsweats01
Vg64zdwtsyaodl3cqwykg
 
 Qスイッチレーザーでは最も有名な機械です。シミやアザが良く取れます。
 
アザならこれが最もお勧めのレーザーですね。
 
アザ治療(保険適応)を希望される方はご相談ください。
 
 
*自費のシミ治療は、福井赤十字病院への紹介になります。
  
(院長)
 
 

2019年2月 9日 (土)

乾癬における生物学的製剤治療の病診連携

昨日は、hospital福井赤十字病院皮膚科と私を含めた若干名で乾癬治療の研究会を行いました。
 
京都大学皮膚科講師の本田先生をお招きして、講演を拝聴した後にディスカッションを行いました。
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講演では、生物学的製剤の使用経験や、関節エコーを用いた乾癬性関節炎早期診断の試みを教えてもらいました。
 
今年は、前回のブログでお話した様に福井赤十字病院hospitalと病診連携を強化してく予定ですが、これもその一貫です。
 
乾癬治療において生物学的製剤の新薬が続々と上市されいます。その効果は絶大ですsign03
 
しかし福井県では、クリニックレベルで行っているのは当院のみであまり普及していませんcoldsweats02
 
その理由は端的にいうと、クリニックにはメリットが無く負担の方が非常に大きいからですcrying 
 
それでも当院で生物学的製剤を受けたいという患者さんのために、この治療を続けて行こうと思っています。
 
そのためには、治療の導入や定期的な検査などで病院の助けが絶対に必要となります。
 
こういった病診連携は、病院医師にも負担になるのですが、
 
福井赤十字病院hospitalと当院の信頼関係からバックアップしてもらっています。
 
なんとか、この病診連携を福井県で普及させたいですねwink
 
生物学的製剤使用中の患者さん側にも、クリニックに通っているメリットを享受してもらうために、
 
完全予約制としており待ち時間ゼロと利便性をアップしていますhappy02
 
(院長)
 
 

2019年2月 7日 (木)

福井赤十字病院との病診連携強化

昨日は休診日でしたが、午前中はクリニックの仕事(レセプトや書類作成、業者との面会など)を行い、
 
午後からは福井赤十字病院hospitalレーザー治療thunderに行って来ました。
 
当院から紹介した太田母斑というアザの治療を行うためです。
 
当院もQアレックス2という素晴らしいレーザーがありますが、
 
太田母斑には福井赤十字病院hospitalザ・ルビーZ1(ゼットワン)の方が優れています(下写真)。
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当院の7つあるレーザーと、このZ−1があればもうアザやシミの治療は完璧ですgood
 
また先日は、背中の大きな脂肪腫を福井赤十字病院hospitalの手術室を借りて執刀しました。
 
直径15cmもある巨大なもので、当院では少し無理だったので・・coldsweats01
 
術後は当院で経過をフォローします。
  
さらに、手術やレーザー治療後は症例カンファレンスにも参加しています。
 
当院から紹介した患者さんの診断や治療についても、このカンファレンスで検討しているんです。
 
紹介しっ放しではないんですよwink
 
昨年は講演が多くて、なかなか積極的に手術やレーザーで日赤hospitalに出向いてまでは出来なかったのですが、
 
今年は、講演はそこそこに抑えて積極的に病診連携を図りたいと思っていますhappy02
 
(院長)
 
*自費のシミ治療は福井赤十字病院への紹介となります。
 

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