カテゴリ「円形脱毛症」の13件の記事 Feed

2010年11月25日 (木)

円形脱毛症の新しい治療3

円形脱毛症で最も治療が困難なのは、6ヶ月以上も発毛していない全頭型(頭全体の脱毛)や蛇行型(側頭部〜後頭部の生え際あたりの蛇行している脱毛)ですねbearing
これらを治してこそ脱毛症の専門医といえるでしょう(なかなか難しい症例もありますが)happy01
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ガイドラインは局所免疫療法を第一選択にしています。これは、SADBEやDCPCといった自然界にはない物質で脱毛部をかぶれさせて、局所の免疫変調を来たすことで発毛させる方法です。
下の写真では、脱毛部の真ん中にちょろっと毛が生えているのがわかります? そこだけ高濃度(1%)のSADBEを塗布しているんです。そこだけ髪の毛が生えていますね。すごいでしょgood
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この治療法は新しくはありませんが、その機序が積極的に研究されてきています。この病気は、膠原病同様に制御性T細胞の減少による免疫細胞の暴走が病態にかかわっているようです。この治療法は局所で制御性T細胞を増加させるようですね。

私自身がもっともいま注目している治療法は、エキシマライト光線療法shineです。局所免疫療法を拒否された方や、効果がなかった方を中心におこなっています。詳しくは円形脱毛症の新しい治療1と2を参照。
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制御性T細胞の減少から暴走した免疫細胞を、この治療法は死滅(アポトーシス)に導くようです。ということは根治療法になるかもしれないというこです。すごいことですsign01

前回登場していただいた全頭型脱毛症の患者さんのその後の経過をのせておきますねhappy01bell 
写真上:8/3、写真中:10/5、写真下:11/2
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蛇行性脱毛部がしつこく残っていましたが、かなり改善してきましたねgood エキシマライトいいですね〜happy02
写真上:8/3、写真中:10/5、写真下:11/2
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円形脱毛症は、1〜2個程度の早期に放置され、多発拡大してから受診されることが多い疾患です。治療は早ければ早いほど結果は良好です。放置せずに早期に皮膚科専門医に受診されることをお勧めします。

(院長)
エキシマライト光線療法は、現在福井県では当院のみが行っています。

2010年10月17日 (日)

円形脱毛症の新しい治療2〜エキシマライト〜

前回の「円形脱毛症の新しい治療」に続いて第2弾。今回は、エキシマライト光線療法の紹介です。

紫外線療法は、円形脱毛症に効果があります。そして、エキシマライト光線療法とは、従来の紫外線療法よりさらに効果が高い308nmの紫外線を照射する最新の光線療法です。当院ではこの治療を、今年の6月から開始しました。福井県初ということで、地元福井テレビでも放送していただきました。

当院のエキシマライト光線療法は、VTRAC(ヴィトラック)という現在国内で販売されている機械のなかでは最も光の強さが強く(従来の100倍以上)、効果が高いとされているものです。
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いままでお手上げだった重症の患者さんに照射していますが、開始して3〜4ヶ月で8割程度の方に発毛が認められ、3割程度の方に著効を示しています。近く結果をまとめて学会で報告する予定です。

以下の写真の方は、経過の長い円形脱毛症の方で、SADBEなども効果が乏しくVTRACを開始しました。
重症脱毛症だけに、写真の掲載は断られるケースが多いのですが、こころよく掲載に応じてくださってありがとうございます。
上から照射前(SADBEで少し生えたがこれが限界)、照射後3ヶ月、照射後4ヶ月です。
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この方も前回の男性型脱毛の方同様にその後の経過をブログにアップしていきたいと思います。
写真は照射中です。1ショットは名刺サイズですが、1〜3秒程度で終了します。
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その他には、今年の秋に結婚を予定されていた全頭型脱毛症(10年以上経過)の方がいて、だめもとで照射したら劇的に生えてきておどろきました。Mさん、何とか結婚式に間に合いよかったね(ショートカットではありましたが)happy01

VTRACの現在の課題は、①かなり発毛すると紫外線が頭皮にとどきにくいこと、②維持する照射頻度、or やめる時期はいつか? ③その他の治療との組み合わせは?などです。 今後の患者さんのために、しっかりとデータを出していきたいと思います。

(院長)

2010年9月26日 (日)

円形脱毛症の新しい治療

当院では円形脱毛症の治療を積極的に行っています。
 
治療のキーワードは「早期発見、早期治療」です。
 
円形脱毛症は、軽症のときは外用剤(塗り薬)のみでも容易に治療できますが、重症になると極端に治療が難しくなります。
 
最近になり、円形脱毛症の治療に新しい進歩がみられました。
 
1つはステロイドパルス療法、もう1つは円形脱毛症ガイドラインが作成されたことです。
 
今から6年ほど前に、大阪大学が重症円形脱毛症に対するステロイドパルス療法の治療効果を発表。発症より6ヶ月以内に導入すれば80%以上の方に著効を示すというものでした。
 

早速福井赤十字病院でも取り入れようと、2005年に福井県では初めての脱毛症外来を立ち上げました。

地元福井新聞にも取り上げてもらいました。
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当時、この治療法を取り入れていた病院は北陸では皆無であったと思います。
 
その効果に驚くとともに、治癒して再発しない症例を多数経験し、重症の円形脱毛症も早期発見、早期治療すれば治る時代に入ったのだと実感しました。
 
写真はステロイドパルス療法第1例目の患者さんで、急速に進行する全頭型脱毛のためステロイドパルス療法を施行。
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治療後急速に発毛していまだ再発がありません。
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そして今年、日本皮膚科学会より円形脱毛症ガイドラインが発表になりました。
 
ようやく日本でも、エビデンスに基づいた治療が行われることになりました。
日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン.pdfをダウンロード
 
さらに最近の話題は、エキシマライト光線療法です。
 
当院では、VTRAC(米国フォトメディック社製)によるエキシマライト光線療法を重症円形脱毛症の方に行っています(下写真)。
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はじめたばかりですが、その効果に驚いています。ガイドライン推奨のどの治療法でも効果がなかった方にも発毛がみられています。
 
現在この治療を福井県で行っているのは当院のみです。
 
治療には最低でも週1回以上受診できる方を対象とさせていただいております。この治療法も早期に導入した方によく効きます。

とにかく、円形脱毛症は放置しておくのではなく、みつけたら早期に治療を開始することが大切です。
 
院長)

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