カテゴリ「尋常性白斑 (しろなまず))」の26件の記事 Feed

2015年7月15日 (水)

続・忙しい水曜日

今日も暑かったsunですね〜sweat01
 
当院は休診日でしたが、いつものごとく忙しい水曜日でした。
 
まずは、朝9時から何人かの巻き爪治療を行いました。下写真は、ダブルワイヤ挿入中のものです。
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完全にのり巻き状態の爪ですね。これこそが巻き爪です。陥入爪とは違います。
 
挿入終了(下写真)。これはかなり難しかったcoldsweats01
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こんな簡単な方もおられました。4度目のワイヤ法の方です。
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でも、この方の以前の爪はこんなんだったんです(下写真)coldsweats02爪水虫も同時に治療して見違えるように綺麗になったでしょ(上写真)happy01
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ある医師より質問を受けました。「あんなに近位に(爪先より離れて)ワイヤを挿入したら、ワイヤが爪床(爪下の皮膚)に突き刺さるのではないの?」と。
 
答えは、ワイヤを下写真のように加工しているから大丈夫なんです(←)wink
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どうやって加工しているかって?それは内緒ですsmile
 
巻き爪治療の後は、頚部の白斑の方に1mm植皮術を行いました。
 
エキシマライト治療shineで白斑の面積が半分になったのですが、治療効果が停滞してきたために何回かに分けて植皮術を行うことにしました。
 
本日は、下写真の範囲(紫線内)に植皮しました。
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植皮直後(下写真)。植皮生着を確認後にエキシマライト治療shineを再開すると、色素がぐんぐんと出てくるんですhappy02
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詳しくは過去のブログ参照;尋常性白斑の治療
 
*植皮術の手技料は頂いておりません。ただし、当院でまじめに治療を受けて来られた顔面頚部の白斑の方のみに行っています。
 
 
その後、製薬会社の方と面談がありました。目新しい情報としては、いよいよニキビ治療薬デュアック(過酸化ベンゾイル+クリンダマシン合剤)が今月発売になりますhappy01
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簡単に言えば、ベピオゲル(過酸化ベンゾイル)ダラシンTゲル(クリンダマシン)の合剤です。なんか凄くききそうですね。問題は、ベピオゲルの副作用の克服ですね。
 
ベピオゲル発売以来100症例以上経験して、ようやくこの薬剤の使用法が自分の中で確立されてきましたgood
 
副作用を最小限にする方法やディフェリンとの併用方法など、今後このブログで紹介していきたいと思っています。
 
最後に、午後からはいつもの福井日赤hospital応援でした。本日は手術はなく、症例カンファレンスをして終了しました。
 
今日も1日よく働いたなぁconfident
 
(院長)
 
 

2014年4月15日 (火)

尋常性白斑の1mmミニ植皮術

尋常性白斑とは、体の色素が斑状に白くぬける病気ですweep
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難治性ですが、顔面および頸部の白斑に関して言えば、エキシマライト(特殊な紫外線治療)と1mmミニ植皮術が非常に効果的ですgoodちなみに、上写真の方はエキシマライトのみで顔は完治しました(手はのこっていますが・・coldsweats01)。
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エキシマライトと1mmミニ植皮術の過去のブログ;当院での尋常性白斑治療
 
この前行った患者さんの植皮(過去のブログ;忙しい休診日)もかなり広がってきました。下写真は術中のものです(本年1月22日)。
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週1〜2回のエキシマライト照射
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施術後約1ヶ月(2月18日)
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施術後約2ヶ月(4月1日)。ほぼ100%植皮は生着しています。
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ここまで広がれば、それほど頻回にエキシマライト照射しなくても植皮は大きくなって行きますhappy01
 
良い治療なんですが、欠点は術者の体力がかなり消耗される(特に目が疲れる)ことですbearingさすがに勤務医時代の3〜4倍の外来患者さんをこなしつつsweat01、この手術を継続することは困難になってきました。休診日の水曜日を使って行っていますが、術後はヘロヘロですねshock
 
できれば、体力のある若い方に引き継いでもらいたんですけど、今のところ興味を持ってくれる方はいないようですcryingまぁ、あと数年はがんばって続けてみようと思っていますcoldsweats01
 
(院長)
 
*この植皮術の手技料は請求していませんが(混合診療の絡みがあるので)、誰にでも行っているものではありません。当院でエキシマ治療を行っている方で希望者のみに行っています。
 

2014年1月22日 (水)

忙しい休診日

毎週水曜日は休診日ですが、ゆっくり自宅で休息なんてことはほとんどありませんcrying今日も、いつも通りの忙しい日でしたねsweat01 

1件目は、朝9時からの、長径5cm程度のアテローマ粉瘤、下写真の赤い点線の部分)のくり抜き法です。
 
くり抜く開口部(下写真の→)が下に偏っていてちょっと厄介ですねcoldsweats01こういう場合は、上の部分の腫瘍の周辺に麻酔液をゆっくり注入してhydrodissectionするのがこつですねwink
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トレパンで孔をあけて、中身とふくろ(嚢胞)を取り出しますhappy01hydrodissectionのおかげて、ふくろがつるんsign01ととれましたgood
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直径5mmの傷口は、縫わなくても勝手に閉じますが、今回は縫いました。5mmの孔から5cm程度の腫瘍を取り出す皮膚外科テクニックです。すごいでしょwink
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2、3件目は巻き爪ワイヤー法でした。
 
写真は、2件目の患者さんです。結構巻いてますね〜coldsweats01爪に孔をあけてワイヤーを通します。この患者さんは、写真の→の当たりに孔をあけました。
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この手技の重要ポイントは、①いかに爪先端から離れて孔をあけるかと、②孔の角度を調節して削り、皮膚にワイヤーが食い込まないようにするの2点ではないかと思っていますgood一見簡単なようですが、下写真のようにワイヤーを入れるのは結構熟練の技secretが必要なんですよconfident
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4件目は、首の白斑の1mm植皮でした。1年以上エキシマライト光線療法を行われている方で、かつ希望者に行っています。
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植皮生着率をあげるためのある作業中secretですhappy01これ以外にも教科書には載っていないsecretテクニックを使用しないと生着率はあがりませんwink
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計33個植皮しました。目eyeがメチャ疲れました。詳しくは、過去のブログを参照してくださいwink
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その後昼からニキビと血管腫のVビーム・レーザー治療2件とシミのレーザー治療が2件あり、終了後は休む間もなく福井赤十字病院のカンファレンスに参加しました。
 
以上、今日1日の作業をまとめてみました。水曜日は、師長と2人でやっていますhappy012人とも、今日1日よく働いたな〜happy01
 
(院長)
 
 
apple今回のブログのように、休診日や診療日の昼休憩や診療終了後などに手術やレーザーを行っています。限界まで予約を入れていますが、予約は2ヶ月以上待ちになっています。早期の治療を希望される方は、私が信頼している皮膚外科や形成外科の先生に紹介させて頂くことがあります。ご了承ください。
 

2013年11月 3日 (日)

白斑治療の学会発表

本日は、名古屋へ学会発表に行ってきましたhappy01今回の学会は、名古屋国際会議場で開かれた日本皮膚科学会中部支部学術大会です。
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中庭にある巨大な像が象徴的な会議場です。幻のダ・ヴィンチの作品を模写したものらしい。なぜここにダ・ヴィンチなのかはよくわかりませんが・・・coldsweats01
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発表内容は、尋常性白斑に対するエキシマライト光線療法1mmミニグラフト、そして炭酸ガス・フラクショナルレーザーの併用療法についてです。
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今回の発表はとにかく時間がなくてsweat01早口でしゃべってしまったために声が小さくなり、聞き取りにくかったと後で言われてしまいましたshock反省ですbearing
 
ただ、発表後に多くの方々から治療の具体的な方法を尋ねられたので、それなりのインパクトはあったのだなぁと思いましたhappy01
 
エキシマライト光線療法と1mmミニグラフト(ミニ植皮)はかなり優れた治療法であり、顔面と頚部の尋常性白斑なら8割は改善しますgoodそして最後の2割を補うためにフラクショナルレーザーを最近研究している状態ですwink特に、3者の併用はかなりpromisingですねconfident
 
発表の最初の写真は、よくダイビングにでかける壁石浜(かぶしはま;下写真)ですね。私の発表スライドのバックは、いつも越前海岸とその海中写真を使用して、越前の海のすばらしさをアピールしていますhappy02
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(院長)
 
tulip現在以下の休診を予定しています。ご注意ください。
 
11/16(土)京都アクネフォーラムで講演のため午後の予約診察(特殊治療)のみ休診です。午前診療は通常通り行います
 
12/14(土)第433回 日本皮膚科学会京滋地方会に出席(発表予定)のため全日休診です。
 
12/21(土)臨時休診
 
 

2013年6月 2日 (日)

京都で学会発表

昨日は、京都での学会発表のため午後診を休診にさせていただき、ご迷惑をおかけしました。
 
日本皮膚科学会京滋地方会で、「当院における尋常性白斑の治療」という題で発表してきましたhappy01
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発表内容は、①エキシマライト光線療法の有効性、②エキシマライトと1mm植皮併用療法の効果、③???・レーザーとエキシマライト併用療法の可能性、などです(???は、まだ企業秘密secretです。出席者は知っていますけどねsmile)。
 
発表後も色々と質問があり、一応好評であったようですhappy02
 
ちなみに発表の最後の写真は、越前海岸壁石浜(かぶしはま)からみられる漁り火の写真です。気に入っているので学会発表や講演ではいつもこれを出していますwink
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ダイビングで1000本以上は潜っている場所ですので、この写真をみると海底mistが透けてみえるようです。あと1ヶ月で潜れるかと思うとワクワクしますねhappy02(私は、寒い海は苦手ですのでshock
 
 
学会終了後、京大医局関係者のカンファレンスが別の場所であり、アトピー性皮膚炎の講演を2題ききました。
 
2題のうち1題は、以前福井日赤にもおられた中島(旧姓藤川)先生の研究成果の講演でした。立派な発表で勉強になりましたhappy02
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お腹には、4人目のお子さんがおられるそうです。子育てに研究にとすごい人ですhappy01彼女と一緒に働いていたころが懐かしいですねhappy01
 
ところで当院のアトピー性皮膚炎治療は、基本的にプロアクティブ療法を採用しています。この治療中の患者さんは一見症状はありませんが、血液データ(TARCなど)は完全には改善していません。
 
(当院でプロアクティブ療法中の患者さんが)勝手に他院を受診して、「医師から症状がないから薬は塗らなくてもよいといわれたが、(当院と言っていることが違うので)どういうことか?」との問い合わせがたまにあります。それで塗るのをやめるのなら、リアクティブ療法です。
 
意味もなく塗らしているわけではありません。プロアクティブ療法とは何か? 以前のブログhttp://clinic-n.mitelog.jp/blog/2013/01/tarc-9633.html )を参照してください。
 
 
学会から帰ってきて、クリニックを見にいくと、玄関の青紅葉がライトに照らされてきれいでしたhappy01
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さぁ、明日からも診療がんばるぞ!
 
(院長)
 
flair休診情報
 
日本皮膚科学会総会(横浜)に出席のため、6月14日(金)午後の診察(午前診察はあります)および6月15日(土)全日休診です。
 
日本美容皮膚科学会(神戸)で講演のため、8月10日(土)は全日休診です。
 
ご迷惑をおかけ致します。
 

2013年4月24日 (水)

白斑の最新治療の開発

当院の白斑治療は、①外用治療(ぬり薬)、②紫外線療法(エキシマライトなど)、③植皮術(主に1mmミニ植皮術)です。
 
詳しくは当院のブログ(http://clinic-n.mitelog.jp/blog/2012/10/post-0467.html )を参照してください。
 
最近は、この1mmミニ植皮術の治療成績アップに力を入れています。植皮方法の工夫を積み重ねて植皮片の生着率がグーンと上がりました。
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植皮後にエキシマライト(以下エキシマ)を当てることでさらに植皮片の広がりを促します。
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今では、9割以上の生着率です。問題は植皮片の広がる速度なんですが、これは個人差が大きいようですねcoldsweats01 若い方は、すぐに広がるんですけどね・・・coldsweats01
 
 
そして最近、新しい治療を開始しています。治療中に偶然発見したのですが、エキシマ照射前に特殊な前処置をしておくとその効果がもの凄く増強されるようですhappy02
 
下写真は、長年の紫外線療法等の治療に抗した難治性の白斑です。白斑の左半分のみにその前処置を行って、白斑全体にエキシマを照射しました。すると見て下さい。左半分のみに、2週間程度で毛包から点状に色素が出現してきました。
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1mmミニ植皮術の成果とこの新しい治療法は、6月に京都で開催される学会で報告する予定です。今のところ、これ以上詳しくは述べられませんが・・・coldsweats01
 
白斑治療は、年々進歩してきていますが、まだまだ十分とは言えません。従来の治療法では全く効果が無い方も大勢おられます。今後も、新しい治療法に積極的に挑戦していきたいと思いますgood
 
(院長)
 
 

2012年11月 3日 (土)

Afamelanotideは白斑治療のブレイクスルーになるか?

Afamelanotideとは、肌を黒くするホルモンの一種であるα-MSH*の類似化合物です。
 
欧米では日焼けをせずに肌が黒くなるというのでひそかに流行っています(商品名Melanotan)coldsweats01
 


YouTube: MELANOTAN LRG

 
この動画の説明にあるように、α-MSHは表皮角化細胞や色素細胞から出るホルモンでメラニンの合成を促進します。
 
以前から、これって白斑に効かないのかなぁ?とひそかに思っていたんですけどねwink
 
なんと、この物質とナローバンドUVBの光線療法 ですごく色素再生が起こったという最新の報告shineがありました①
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(上写真は、①より引用の1症例)
 
これは朗報ですねhappy02 しかしまだ欧米でも安全性が未確認で流行が先行している状態ですcoldsweats01
 
よって、安全性が確認されて日本に正式に入ってくるまでにはかなり時間がかかりそうですねweep
 
論文によると、白斑部分はこのα-MSHが欠損しているそうです①
 
光線療法で、melanocyte reservoirからの色素細胞の遊走と分化を促し、この物質でさらに活性化すればさぞ効きそうですねgood
 
続報に期待しています。何かわかりましたらまた報告しますねhappy02
 
*α-MSH: Alfa-melanocyte-stimulating hormone
 
(参考文献)
① Grimes PE et al.:The Efficacy of Afamelanotide and Narrowband UV-B Phototherapy for Repigmentation of Vitiligo. Arch Dermatol. online frist (2012 October)
 
(院長)
 
tulip報告では、generalized type(最も治りにくいタイプ)4症例に4ヶ月間毎月1回Afamelanotide16mgを投与して光線療法( Narrowband UV-B, 週2−3回)を併用したところ、50-90%の色素再生を見たとしています。
 

2012年10月13日 (土)

尋常性白斑の治療

今回は、当院での尋常性白斑(以下白斑)の治療をご紹介しますhappy01
 
白斑は、下写真のようにメラニンを作る細胞が消失して皮膚が斑状に白くなる病気です。
Q0103
(日本皮膚科学会ホームページより引用)
 
尋常性白斑の詳しい病態は、日本皮膚科学会ホームページを参照してください。(http://www.dermatol.or.jp/qa/qa20/index.html
 
当院での主な白斑治療は、①外用療法と②光線療法(Nb-UVB, エキシマライト)shineです。①②を1年以上行っても変化がなく、かつ進行性でない白斑には、③植皮術を行います。
 
 
外用療法:ぬり薬ですね。発症早期に治療を開始すれば、これのみで改善する方がかなりおられますhappy02 
 
2012年7月5日に受診された患者さんです。まずは外用のみで治療開始。
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2012年9月25日には、外用のみで急速に改善。こんな方も結構おられるんですよねwink
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外用療法も何を何処にどうぬるかなどで、ちょっとしたテクニックがあるのですwink
 
光線療法shine外用治療のみでは改善しない方に行います。基本的には、広範囲の白斑ナローナンドUVB(Nb-UVB)にて治療し、範囲が狭いものはエキシマライトを使用します。週1〜2回の通院が必要です。
 
ナローバンドUVB(311nm波長の紫外線)
Girlin3
 
エキシマライト(308nm波長の紫外線)
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2種類の波長を用いることで治療選択枝が増え、白斑の治療成績が向上しますgood
 
2010/10/20。エキシマライト照射開始。
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2011/3/3。白斑はかなり改善しましたが、エキシマライトの欠点はこの色素沈着ですねcoldsweats01
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2012/2/10。1年後には、色素沈着も消失していますhappy01
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植皮術光線療法でもなかなか改善しない場合は、1mmミニグラフト(http://clinic-n.mitelog.jp/blog/2011/11/1mm-5b23.html)を行っています。
 
この2年間、治療実績を積みながら改良を加えて、現在は9割程度の生着率になっていますgood
 
2012年4月19日の写真。白斑の下側を植皮(点状の褐色斑)+エキシマライトshine照射
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2012年9月1日の写真。下側の白斑はほぼ消失したため、次に上側白斑に植皮しました。
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2012年10月1日。エキシマライト照射を続け、上側白斑もかなり色素がでてきました。
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もう、ここまで白斑治療をやってるところは福井県ではありません。というか、体力的にはもう限界なんですけどねsweat01
 
この植皮術は、ものすごく体力を消耗しますのでbearing
 
白斑は非常に治すのが難しい疾患ですが、ここ10年で治療法が格段に進歩してきています。
 
放置すればするほど治りにくくなりますので、早めに皮膚科専門医を受診されることお勧めします。
 
(院長)
 
tulip植皮術は、当院で1年以上治療を続けてこられた方のみに厚意で行っております。手技料はいただいておりません。
 
bananaエキシマライトは、敦賀に福井県で2台目が導入されましたので、嶺南の方はそちらをご紹介しています。
 

2012年3月 8日 (木)

白斑(しろなまず)の新しい治療〜1mm ミニグラフト療法+エキシマライト4〜

ここ1週間で4件の白斑の1mmミニグラフト(ミニ植皮)を行いましたhappy01

顔面の白斑であれば、エキシマライト光線療法(以下エキシマライト)単独でも6割程度の方はほぼ完治しますgood


YouTube: エキシマライト2 clinic-N

(この動画は、掌蹠膿疱症の方へのエキシマライトです)

エキシマライトの単独治療:上写真は昨年7/10、下写真は昨年12/3
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しかし、改善の乏しい方もおられますweep そういった方に1mmミニグラフトをおすすめしていますhappy01

従来の植皮とは違って、簡単な手術で術後の日常生活制限もほとんどありませんgood  昨年末に報告した腹部の植皮の方の経過です。
初診時
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エキシマライトで1年半を経過しても改善が乏しいweep
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昨年末に1mmミニ植皮(写真の点状部位)をしました。その後にエキシマライトを継続です。
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植皮後4ヶ月程度(今年3/6)。点状の植皮部位から、かなり色素がでてきまたhappy01
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顔面の白斑は、エキシマライトとこの植皮術で8割程度の方は治せると考えていますconfident

最大の問題は、この治療法は保険が利かないことですwobbly

他県の相場は、上記の患者さん程度であれば3〜5万円の自費だそうですshock

今のところ植皮自体は無料で行っていますが、あまり人数が増えてくるときびしいですねcoldsweats01

(院長)

*白斑は治らないとあきらめている方が多いですね。この分野はかなり進歩しています。今一度皮膚科専門医にご相談されることをお勧めします。
*植皮は、当院でエキシマライトを1年以上行っても効果が乏しい方に行っています。
〠918-8105 福井県福井市木田3丁目2605 
にしむら皮フ科クリニックのホームページ

2011年11月28日 (月)

白斑(しろなまず)の新しい治療〜1mm ミニグラフト療法+エキシマライト3〜

当院での白斑治療は、以下の3本柱で行っていますhappy01

①外用療法
②光線療法(ナローバンドUVB、エキシマライト)
③植皮術(1mm ミニグラフト療法)

昨年、県下で唯一エキシマライト光線療法を導入しました。その効果は絶大で、顔面の白斑に限ればほぼ全例に効果があり、著効例(80%以上改善)は6割を超えます。
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エキシマでも改善が乏しい方や、もう少しが改善しない方には③植皮術が有効ですhappy01 しかし、通常の植皮術(水疱蓋植皮術を含む)は、治療の負担が大きく日常生活の制限もありますweep


そこで当院では、1mm ミニグラフト療法を今年より開始しました。


下図のように下腹部から1mmの皮膚を取って白斑に植えます。通常の植皮術と違って低侵襲で、術後の日常生活制限がほとんどありませんhappy01
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(加藤祐史ら: MB Derma, 172:17-22, 2010.)


第1例目の方の経過を示します。下写真は初診時の写真です。
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エキシマライト治療半年後にはかなり縮小しましたhappy01 しかし、この辺りから縮小の度合いが鈍ってきましたcoldsweats01
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そこで今年の2月に本人の同意を得て1mm ミニグラフト療法を行いました。→は植皮した部分です。これにエキシマライト当てて育てていきますhappy01
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1回目の植皮が成功したので、2回目を今年5月に行いました。→が前回植皮部、点線の囲いが今回植皮部です。
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今現在の状態です。2回目の植皮の成長がすこし停滞していますが、かなり白斑が縮小しました。
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しばらくは、エキシマライト治療だけで経過をみたいと思います。


2週間前にも1例行いました。下写真は初診時で、エキシマ治療の開始前です。
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植皮後1週間の写真です。小さな点は植皮した皮膚です。今後の経過をいずれこのブログで紹介したいと思います。
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(院長)
*現在この治療に関する手技料は無料にしています(混合診療禁止の関係から)。しかし、適応はこちらで決めていますので希望されてもできない可能性があります。エキシマ治療などで効果が乏しい方を対象にしています。

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