毎週水曜日は休診日ですが、ゆっくり自宅で休息なんてことはほとんどありません今日も、いつも通りの忙しい日でしたね
ここ1週間で4件の白斑の1mmミニグラフト(ミニ植皮)を行いました
顔面の白斑であれば、エキシマライト光線療法(以下エキシマライト)単独でも6割程度の方はほぼ完治します
(この動画は、掌蹠膿疱症の方へのエキシマライトです)
エキシマライトの単独治療:上写真は昨年7/10、下写真は昨年12/3
しかし、改善の乏しい方もおられます そういった方に1mmミニグラフトをおすすめしています
従来の植皮とは違って、簡単な手術で術後の日常生活制限もほとんどありません 昨年末に報告した腹部の植皮の方の経過です。
初診時
昨年末に1mmミニ植皮(写真の点状部位)をしました。その後にエキシマライトを継続です。
植皮後4ヶ月程度(今年3/6)。点状の植皮部位から、かなり色素がでてきまた
顔面の白斑は、エキシマライトとこの植皮術で8割程度の方は治せると考えています
最大の問題は、この治療法は保険が利かないことです
他県の相場は、上記の患者さん程度であれば3〜5万円の自費だそうです
今のところ植皮自体は無料で行っていますが、あまり人数が増えてくるときびしいですね
(院長)
*白斑は治らないとあきらめている方が多いですね。この分野はかなり進歩しています。今一度皮膚科専門医にご相談されることをお勧めします。
*植皮は、当院でエキシマライトを1年以上行っても効果が乏しい方に行っています。
〠918-8105 福井県福井市木田3丁目2605
にしむら皮フ科クリニックのホームページ
当院での白斑治療は、以下の3本柱で行っています
①外用療法
②光線療法(ナローバンドUVB、エキシマライト)
③植皮術(1mm ミニグラフト療法)
昨年、県下で唯一エキシマライト光線療法を導入しました。その効果は絶大で、顔面の白斑に限ればほぼ全例に効果があり、著効例(80%以上改善)は6割を超えます。
エキシマでも改善が乏しい方や、もう少しが改善しない方には③植皮術が有効です しかし、通常の植皮術(水疱蓋植皮術を含む)は、治療の負担が大きく日常生活の制限もあります
そこで当院では、1mm ミニグラフト療法を今年より開始しました。
下図のように下腹部から1mmの皮膚を取って白斑に植えます。通常の植皮術と違って低侵襲で、術後の日常生活制限がほとんどありません
(加藤祐史ら: MB Derma, 172:17-22, 2010.)
エキシマライト治療半年後にはかなり縮小しました しかし、この辺りから縮小の度合いが鈍ってきました
そこで今年の2月に本人の同意を得て1mm ミニグラフト療法を行いました。→は植皮した部分です。これにエキシマライト当てて育てていきます
1回目の植皮が成功したので、2回目を今年5月に行いました。→が前回植皮部、点線の囲いが今回植皮部です。
今現在の状態です。2回目の植皮の成長がすこし停滞していますが、かなり白斑が縮小しました。
しばらくは、エキシマライト治療だけで経過をみたいと思います。
2週間前にも1例行いました。下写真は初診時で、エキシマ治療の開始前です。
植皮後1週間の写真です。小さな点は植皮した皮膚です。今後の経過をいずれこのブログで紹介したいと思います。
(院長)
*現在この治療に関する手技料は無料にしています(混合診療禁止の関係から)。しかし、適応はこちらで決めていますので希望されてもできない可能性があります。エキシマ治療などで効果が乏しい方を対象にしています。
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