毛虫やマダニにご注意2
前々回のブログでも述べましたが、マダニに刺される方が急増しています
福井県は、人家周辺の草地でもマダニがいることがありますので注意が必要です
先日も2人の患者さんが、マダニ刺されて来院されました(下写真)。これは、おそらくタカサゴキララマダニの若虫と思われます。
キララというのは、雲母(うんも、きらら)という鉱物に光沢が似ていることから付けられたらしいです(*)。
これは、飽血したタカサゴキララマダニですね。血を吸って巨大化しています
よく自分で除去して、後で腫れて来院される方がおられます。口器が皮膚の中に残って異物肉芽腫を起こして腫れてくるのです自分で除去は厳禁ですよ。
感染症(ライム病、日本紅斑熱、重症熱性血小板減少症候群など)のこともありますからね。
トレパンなどによる外科的切除が一般的ですが、数カ所から、ときに数十カ所刺されて来院されることがありますこんな場合は、切除は難しいですね
当院では、クライオプロ(スプレー式液体窒素療法器)を使用して周辺の皮膚ごと凍結させます(→)。すると、1週間以内に瘡蓋になり脱落します
この方法で、いままで後に腫れたことはありません。
詳しくは、過去のブログを参照;マダニ
それと、毛虫が猛威をふるっています。当たり年のようです。気をつけましょう!
詳しくは、過去のブログを参照;毛虫皮膚炎
(院長)
*タカサゴ(台湾の異名)は、発見された地名に由来するらしいですが定かではありません。