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2011年9月 7日 (水)

局所免疫療法って何?

当ブログの円形脱毛症の治療で度々でてくる局所免疫療法shineとは何でしよう?

局所免疫療法は、かぶれ療法とも呼ばれ、スクアレン酸ジブチルエステル(SADBE)、ジフェニルシクロプロペノン(DPCP)などの物質を用いて人工的に患部をかぶれさせ、毛根を攻撃するリンパ球などの免疫反応を変調させる治療法です。

比較的副作用が少なく(まれにひどくかぶれますがweep)、ガイドラインでは小児の円形脱毛症にも推奨されています(1)

下写真の患者さんは、全頭型の円形脱毛症で、昨年12/28より局所免疫療法を行っています。本人より掲載許可が得られましたので供覧しますhappy01 今年の8/19の時点では、90%以上の改善をみていますgood
(上写真:2010/12/28、下写真:2011/8/19)
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さらに局所免疫療法は、イボに対する免疫を惹起させることが知られており、治療困難な多発性疣贅にも威力を発揮しますgood 下写真の患者さんは、先週治療が終了しました。
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2週間に1回の通院で3ヶ月ほどで治療終了しました。
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最近ではこの治療法が、皮膚がん、とりわけ悪性黒色種(ホクロのがん)に対する腫瘍免疫を惹起する可能性が示唆されています(2)。局所免疫療法で、皮膚がんが消退したり、転移巣が縮小した症例が報告されてきています(2, 3)。

将来、皮膚がんに直接外用することで、自己ワクチン療法のような治療法も開発されるかもしれません(2)。

(参考文献)
(1) 荒瀬 誠治、他. 日皮会誌 2010; 120: 1841―1859
(2) 藤原 進、他.  日皮会誌 2011; 121: 1595―1599
(3) Wac C, et al. Cancer Immunol Immunother. 2002; 51: 431-439

(院長)

*局所免疫療法は、保険適応の治療ではありませんので料金はいただいておりません。
*この治療は、通常の治療でうまく行かなかった方のみに行っています。適応はこちらで判断するため、希望されてもできないことがあります。
 

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