カテゴリ「クリヌキ(くりぬき)法」の4件の記事 Feed

2014年1月22日 (水)

忙しい休診日

毎週水曜日は休診日ですが、ゆっくり自宅で休息なんてことはほとんどありませんcrying今日も、いつも通りの忙しい日でしたねsweat01 

1件目は、朝9時からの、長径5cm程度のアテローマ粉瘤、下写真の赤い点線の部分)のくり抜き法です。
 
くり抜く開口部(下写真の→)が下に偏っていてちょっと厄介ですねcoldsweats01こういう場合は、上の部分の腫瘍の周辺に麻酔液をゆっくり注入してhydrodissectionするのがこつですねwink
Img_0454_3
  
トレパンで孔をあけて、中身とふくろ(嚢胞)を取り出しますhappy01hydrodissectionのおかげて、ふくろがつるんsign01ととれましたgood
Img_0457
 
直径5mmの傷口は、縫わなくても勝手に閉じますが、今回は縫いました。5mmの孔から5cm程度の腫瘍を取り出す皮膚外科テクニックです。すごいでしょwink
Img_0462_2
 
2、3件目は巻き爪ワイヤー法でした。
 
写真は、2件目の患者さんです。結構巻いてますね〜coldsweats01爪に孔をあけてワイヤーを通します。この患者さんは、写真の→の当たりに孔をあけました。
Img_0464_2
 
この手技の重要ポイントは、①いかに爪先端から離れて孔をあけるかと、②孔の角度を調節して削り、皮膚にワイヤーが食い込まないようにするの2点ではないかと思っていますgood一見簡単なようですが、下写真のようにワイヤーを入れるのは結構熟練の技secretが必要なんですよconfident
Img_0476
 
 
4件目は、首の白斑の1mm植皮でした。1年以上エキシマライト光線療法を行われている方で、かつ希望者に行っています。
Img_0490
 
植皮生着率をあげるためのある作業中secretですhappy01これ以外にも教科書には載っていないsecretテクニックを使用しないと生着率はあがりませんwink
Img_0491
 
計33個植皮しました。目eyeがメチャ疲れました。詳しくは、過去のブログを参照してくださいwink
Img_0494
 
その後昼からニキビと血管腫のVビーム・レーザー治療2件とシミのレーザー治療が2件あり、終了後は休む間もなく福井赤十字病院のカンファレンスに参加しました。
 
以上、今日1日の作業をまとめてみました。水曜日は、師長と2人でやっていますhappy012人とも、今日1日よく働いたな〜happy01
 
(院長)
 
 
apple今回のブログのように、休診日や診療日の昼休憩や診療終了後などに手術やレーザーを行っています。限界まで予約を入れていますが、予約は2ヶ月以上待ちになっています。早期の治療を希望される方は、私が信頼している皮膚外科や形成外科の先生に紹介させて頂くことがあります。ご了承ください。
 

2013年1月17日 (木)

レーザーを凌ぐ「くり抜き巾着術」

黒子(ほくろ)などの顔面皮膚腫瘍の治療には、大まかに分けてレーザー、電気メス(サージトロン等)、くり抜き(巾着と3つの治療法があります。
 
当院では3種類とも行えますが、私自身はくり抜き(巾着が最も優れた治療法と思っていますhappy02
 
では、今週この治療法を行った黒子(ほくろ)の患者さんで具体的に解説しましょうhappy01
 
①まず、麻酔後にトレパンという円形のくり抜き刃で黒子(ほくろ)くり抜いてしまいます。
Img_2717
 
Img_2718
 
②くり抜かれた直後です。脂肪層までくり抜きます。よって、レーザーと違って再発はありません。
Img_2722
 
くり抜き後に、巾着縫合という特殊な縫合をします。
Img_2724_2
 
きゅっと結んで終了です。後は自宅で軟膏を塗ってもらって1週間弱で抜糸します。
Img_2729
 
以上で10分程度です。この方の経過は、また報告しますねwink
 
切って縫うので面倒そうですが、レーザーで切る(蒸散)かメスで切るかの違いです。どちらも麻酔が必要です。術後の手間は、むしろレーザーより簡便ですwink
 
以前にくり抜き(巾着術を行った皮膚腫瘍(ケラトアカントーマ)の患者さんです。4ヶ月後には、手術の痕は全くわかりませんねhappy02すごいでしょgood
術前
Dscn3006_2
4ヶ月後
Dscn36701
 
レーザー治療に比べて決定的なアドバンテージは、再発が無いことです。そして、組織検査ができて悪性、良性の鑑別ができることです。
 
ではディスアドバンテージは何かというと、術者が面倒だということぐらいですねcoldsweats01これは、私の意見ではなく、レーザーでご高名なT大W教授が、実際に学会で質問されてお答になられたことす。
 
こんなに優秀な治療法が、レーザーに比べて不当に低評価(患者さんの間で)になっているのは嘆かわしいcryingので、知ってもらいたくて今回紹介しました。
 
(院長)
 
apple部位、大きさ、病気の種類、術者の習熟度によってレーザーやサージトロンに軍配が上がることもあります。要はどれでもできるということが大切です。こんなに大きい腫瘍は、くり抜き(巾着では無理ですからねshockこれは、炭酸ガスレーザーによる治療です。
 


YouTube: ほくろ除去2 by clinic-N

 
上動画の術前
Img_8038
 
術後半年
Img_3858
 

〠918-8105 福井県福井市木田3丁目2605 
にしむら皮フ科クリニックのホームページ

2010年12月 6日 (月)

くりぬき法2〜恐怖のErb's point〜

3日1回くらいは皮下腫瘍(粉瘤腫や脂肪腫など)を手術しており、そのうちの半数はくりぬき法ですねhappy01
今回の症例も頚部の粉瘤腫で、くりぬき法を行います。
Img_4243

いつものように、くり抜き法で20分以内に終了するぞ!と思いきや、今回はやや慎重にならざるおえませんcoldsweats01 なぜなら恐怖のErb's pointが近くにあるからですshock  これは、教科書の写真ですが、胸鎖乳突筋中間(Erb's point)あたりから下斜めにspinal accessory nerve(副神経)がむき出しになって走っています。これに触ると腕があがらなくなりますng まじでcoldsweats02
Img_0496_2

これを知らない皮膚科医が、手術後に患者さんの腕があがらなくなり訴訟になったケースもありますweep 日本の教科書にはあまり書いていません。あまり誰も教えてくれません。みなさん!気をつけましょう。

消毒&局所麻酔後に、いつものように4mmトレパンで穴をあけます。
Img_4244

次に中身を絞り出します。
Img_4245_2

腫瘍の袋も絞り出されました。できるだけまわりの組織に触れないように袋を取り出します。慎重に!
Img_4246_3

Img_4247

最後は縫合して軟膏をぬって終了です。縫わなくてもいいんですが、今回も縫った方がきれいになりそうで縫いました。腕の麻痺が無いかチェックすることも大切です。でも、結局15分程度で終わっちゃいましたsmile
Img_4248_3

簡単そうに見えて、結構落とし穴があるのが臨床です。粉瘤腫や脂肪腫などの皮下のできものには経験が豊富ですので、心配な方や手術を希望される方は是非受診してくださいねhappy01
(院長)

粉瘤腫(アテローマ、epidermal cyst)とは?
http://www.dermatol.or.jp/qa/qa17/index.html

〠918-8105 福井県福井市木田3丁目2605 
にしむら皮フ科クリニックのホームページ

2010年9月18日 (土)

くりぬき法1〜粉瘤腫〜

昨日(9/17)は4件の手術を行いました。頭部の表皮母斑の炭酸ガスレーザー治療が1件、顔面の色素性母斑(ほくろ)のくりぬき術炭酸ガスレーザー治療の2件、左鎖骨部の表皮嚢腫のくりぬき術が1件です。

その中で、表皮嚢腫(粉瘤、アテローマ)のくりぬき法を紹介します。皮膚外科特有の手技で、4mmの穴から倍以上の大きさのできものを取り出します。

左鎖骨部の1.5cm程度の表皮嚢腫です。
Img_3546_8

局所麻酔後にトレパンで4mmの穴をあけます。何故か3mmではうまくいかないんです。
Img_3551_2

次に腫瘤をつまみ、一気に中身を押し出します。4mmの穴から、1cm以上のできもが排出されました。
Img_3553_9

取り残しがないか、肉眼的に十分に確認します。取り残しがあると再発しますからね。穴はこのままでも自然に閉じますが、このケースでは縫合した方がきれいですね。
Img_3554_3

縫合した直後の写真です。以上20分程度の手術でした。
Img_3560_2

数ヶ月もすると、ほとんどわからない傷になっているでしょう。最後に病理検査を行い、嚢腫壁が完全に摘出されていることを顕微鏡的に確認することが大切です。高齢者の場合は、まれに癌化していることもありそのチェックも必要です。

昼休みを利用して手術をしているため、外来の多い日は休み時間なしですね。しかし、何故か手術は疲れませんね。
(院長)

 

粉瘤腫(アテローマ、epidermal cyst)とは?
http://www.dermatol.or.jp/qa/qa17/index.html

 

にしむら皮フ科クリニックのホームページ

カテゴリ

カウンター

  • アクセスカウンター