カテゴリ「アトピー性皮膚炎」の64件の記事 Feed

2023年8月 8日 (火)

にきび治療薬ベピオローションのWEBライブセミナー

前回紹介した
 
べピオローションWEBライブセミナー
 
内容が決定しましたhappy02
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べピオローションは、べピオゲルに比べて
 
少ない量で効果を発揮します。
 
また、使用感が良くて、
 
塗った後のベタつきが少なくサラッとします。
 
しかし、塗りやすいがために、
 
塗りすぎで副作用が出ることがありますcrying
 
よって、外用量を定量的にする必要があります。
 
正確な定量には、工夫が必要ですが、
 
簡単にできる方法がありますよgood
 
また、べピオゲルで培ったテクニックを活かす方法など
 
べピオローションの使用方法を超マニアックに
 
解説しますsmile
 
ご興味のある方(医療関係者限定)は、
 
是非ご視聴下さい。
 
(院長) 
 

2023年7月29日 (土)

アトピー性皮膚炎の計画的治療

アトピー性皮膚炎(以下アトピー)外用療法は、
 
大きく分けて2つあると思いますconfident
 
プロアクティブ療法リアクティブ療法です。
 
私は、タイトコントロールルーズケアとも呼んでいますが・・coldsweats01
 
あるいは、計画的治療無計画治療shockとも言えます。
 
当院は、出来る限り計画的にタイトにコントロールする
 
プロアクティブ療法を採用しています。
 
ですから、
 
外用の塗布部位とレベル、1日の外用量(何g?)、
 
外用頻度(週何回?)などを細かく設定します。
 
そして、定期的(1〜1.5ヶ月に1回程度)に受診をして、
 
改善具合からその設定を調節していくのです。 
 
当たり前ですが、
 
プロアクティブ療法の方がアトピーは断然良くなりますgood
 
当院では、小児のアトピーはほぼ全員、
 
中等症以上の成人アトピーも出来る限り
 
プロアクティブ療法を行なっています。
 
私にしてみれば、適当な量を適当な頻度で
 
患者さん任せに適当に塗っていて
 
アトピーが良くなるのか甚だ疑問ですcatface
 
完全寛解や寛解を目指すのなら、
 
アトピーはプロアクティブ療法
 
計画的に治療しましょうhappy02
 
(院長)
 
プロアクティブ療法は、定期的な通院が必要です。不定期な通院で、計画的治療はできません。
 

2023年6月 7日 (水)

第122回日本皮膚科学会総会で講演

先日の土日は、横浜で開催された
 
第122回日本皮膚科学会総会に参加してきました。 
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天候不良で、現地参加者はかなり少なかったですね。
 
ほとんどは、WEB参加なんでしょうcoldsweats01
 
私は、日曜日のランチョンセミナーで講演をしました。
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これからのアトピー性皮膚炎(以下アトピー)の治療戦略と
 
デュピルマブを使用した
 
新プロアクティブ療法などを論じました。
 
デュピルマブの登場で、
 
成人アトピーの治療は、
 
ほぼ解決したと言っても過言ではありませんhappy02
 
小児アトピーの治療は、
 
従来のプロアクティブ療法で90%以上解決ですgood
 
あとは、
 
小児のプロアクティブ療法抵抗性のものだけです。
 
これについては、近い将来解決しそうです。
 
講演後に
 
座長をしていただいた宮地先生
(京都大学名誉教授、静岡社会健康医学大学院大学学長)
 
と記念撮影をしましたcamerahappy01
 
天候不良の中、座長の労を賜りありがとうございました。
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(院長)
 

2023年5月31日 (水)

アトピー性皮膚炎の新プロアクティブ療法

明日から横浜で、
 
第122回日本皮膚科学会総会が開催されます。
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私は、4日目のランチョンセミナー35で講演をします。
 
内容的には、
デュピルマブを併用した新しいプロアクティブ療法
②難治性顔面病変の原因と対策
デュピルマブの長期継続者の経過
デュピルマブと円形脱毛症
デュピルマブの寛解中止後の経過
デュピルマブの遠隔診療
デュピルマブのスタッフによる導入方法
などです。
 
デュピルマブとプロアクティブ療法を併用することの利点は、
 
寛解速度と寛解後の経過の改善ですhappy02
 
併用する方が、デュピルマブ単独よりはやく改善し、
 
デュピルマブ中止後も長期に寛解を維持できます。 
 
実際に、ほとんどの患者さんが再発をしていません。
 
そのうち3人は、デュピルマブを中止して
 
もうすぐ2年になります。
 
超重症だった患者さんばかりだからすごいですcoldsweats02
 
しかもこの薬は、
 
重症の患者さんのためだけの薬ではありません。
 
中等症から使える薬剤です。
 
さらに、安全性も抜群!
 
もうすでに、生後6ヶ月からの有効性と安全性が
 
報告(1)されていますから、
 
日本も近いうちに小児の適応が取れると思いますよhappy01
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(参考文献)
(1)Paller AS, et al : Dupilumab in children aged 6 months to younger than 6 years with uncontrolled atopic dermatitis: a randomised, double-blind, placebo-controlled, phase 3 trial. Lancet (2022) 400(10356):908–19.
 
(院長)
 

2023年5月25日 (木)

ニキビとアトピーの2つの全国講演会

この前の日曜日は、東京で2つの全国講演会がありました。
 
1つは、アトピー性皮膚炎治療薬デュピクセントの講演会、
 
そしてもう一つは、ニキビ治療薬べピオの講演会です。
 
ニキビの講演は、アトピーの講演会場の近くに、
 
特設会場を設けてもらってWEB配信しましたcoldsweats01
 
朝8時から打ち合わせの後、午前9時から講演でした。
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演者席から見るとこんな感じですsmile
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現地会場198人を含め、3943人の医療関係者が聴講されたようです。
 
その後、急いでアトピーの会場に戻ってsweat01
 
午前10時から講演会の座長をしました。
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演者の一人は、当院師長です。
 
看護師としては、1人だけ選ばれての講演ですhappy02
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現地会場には、500人以上が参加し、
 
コロナ禍以来久しぶりの大講演会でした。
 
このデュピクセントという治療薬は、
 
安全性と効果という点で、
 
今後、アトピー性皮膚炎
 
スタンダードな治療になっていくでしょう。
 
これに、プロアクティブ療法を加えた
 
新プロアクティブ療法を広めていきたいと思っていますgood
 
来週末の総会で、さらに詳しくお話ししますhappy01
 
(院長)

2023年5月 5日 (金)

デュピクセント治療の講演 in 総会

生物学的製剤デュピクセントの登場によって、
 
どんなに重症のアトピー性皮膚炎でも
 
安全に寛解状態(皮疹や痒みがない状態)に
 
することが可能になりましたhappy02
 
安全性と効果という点では、
 
これに勝る治療はないでしょう。
 
すごい時代になりましたねhappy02
 
ということで、 
 
今年の第122回 日本皮膚科学会総会で、
 
デュピクセント治療について講演をします。
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将来的にはこれが、アトピー性皮膚炎
 
スタンダードな治療になっていくでしょう。
 
ただし、適当に投与するのでは無く、
 
計画的に治療していく必要があります。
 
効果も、中止後の再発率も全然違いますからwink
 
講演内容では、
 
4年投与の患者さんの経過や状態、
 
寛解後にデュピクセントを中止した方達の経過、
 
稀な副作用(関節痛、乾癬など)の対処法、
 
円形脱毛症への効果など
 
興味深い内容満載でお話しようと思います。
 
乞うご期待happy02
 
(院長)

2023年2月26日 (日)

難治性アトピー性皮膚炎の新治療

前回のブログでは、プロアクティブ療法を詳述しました。
 
特に、子供のアトピー性皮膚炎(以下アトピー)における
 
計画的治療の大切さを解説しました。
 
しかし、大人の重症例の中には、
 
この治療によって、良くはなるが、
 
寛解(症状ゼロ)に持ち込めないケースがありますweep
 
しかし、生物学的製剤デュピクセントの登場で、
 
こういった難治例でも寛解可能になって来きましたhappy02
 
しかも副作用がほとんどないhappy02
 
あっても結膜炎くらいで、これもすぐ治りますwink
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さらに、この薬剤はプロアクティブ療法と相性がよく、
 
併用すれば、
 
寛解できない症例はほとんどありません。
 
すごい時代になりましたねhappy02
 
将来的には、
 
これがアトピー治療の主流となっていくでしょうgood
 
当院における、この治療の導入・維持のノウハウは、
 
昨年論文で紹介しました[1]
 
今年も、5月21日のデュピクセント全国講演会と
 
6月4日の日本皮膚科学会総会で講演する予定です。
 
興味のある皮膚科医の方は、
 
是非ご視聴ください。
  
(参考文献)
[1] 西村陽一: MB Derma. 327:94-104, 2022.
 
(院長)
 

2023年2月15日 (水)

アトピー性皮膚炎治療は計画的に!

当院のアトピー性皮膚炎(以下アトピー)治療は、
 
基本的にプロアクティブ療法(下図)を採用しています。
 
外用療法をきっちりと管理して、
 
完全寛解(≒治癒)へ導く治療です。
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外用のレベル、1日の塗布量、外用頻度まで
 
細かく設定します。
 
これは、皮膚の状態と血液データ(TARC等)
 
に基づいて再設定していきます。
 
例えば、症状が殆どなく(寛解
 
TARCが500 pg/mLを切ったので、外用頻度を
 
1日15gを週2回から10gを5日に1回にしてみましょうといった具合です。
 
もちろん、塗る部位や外用レベルも細かく設定します。
 
特に小児は、しっかりアトピーを治療をすることで、
 
将来の重症化を予防し、
 
食物アレルギーや喘息の発症を抑え
 
寛解維持からoutgrowして治癒するケースが多いですhappy02
 
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アトピーは適当に外用を塗るのではなく、
 
計画的に治療しましょうgood
 
ただし、大人の重症例は、
 
この治療でも、良くはなるが
 
寛解できないケースが4割程度ありましたweep
 
しかし、新薬の登場で、これも寛解可能になっています。
 
これについては次回お話しますwink
 
(院長)
 
*大人の軽症例や、定期的な通院ができない中等症以上の患者さんは、プロアクティブ療法を採用しないこともあります。
 

2022年12月20日 (火)

アトピー性皮膚炎診療の最前線

医学雑誌MB Dermaに、執筆依頼を受けていた
 
デュピルマブの論文が掲載されましたhappy02
 
Dup
 
これは、皮膚科専門医向けの医学雑誌で、
 
今回はアトピー性皮膚炎治療の特集号でした。
 
アトピー性皮膚炎アトピー(Atopy)は、
 
ギリシャ語のAtopos「奇妙な」に由来しており、
 
長年原因不明の皮膚病とされてきました。
 
その病態が解明されてきたのは、ごく最近のことです(下図)
Ad(アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021より)
 
上図のように、色々な細胞や物質が複雑に絡み合って
 
アトピー性皮膚炎の病状が形成されていきますcoldsweats02
 
こう言った物質の中で、特に注目されてきたのが、
 
IL-4IL-13というサイトカインです。
 
こいつがどうやらアトピーの病態の主役らしいということで
 
デュピルマブ(デュピクセント®が開発されましたhappy02
Duppen
 
デュピルマブは、IL-4IL-13の作用を抑制する薬剤です。
 
その効果は絶大で、
 
どんなに酷いアトピーでも必ず良くなりますgood
 
そして、一時的な結膜炎ぐらいで、
 
副作用はほとんどありません。
 
また他の薬剤と違って、長期に使えば使うほど
 
効果が高くなる特徴があります。
 
ただ、その効果を最大限に発揮するためには、
 
色々とコツがありますwink
 
そういったことを論文にしたわけですwink
 
その他にも、革新的新薬が続々と導入され、
 
アトピー性皮膚炎の治療は、
 
いま一番ホットな分野になっていますwink
 
(院長)
 

2022年10月14日 (金)

アトピー性皮膚炎治療のWEB講演 in 北関東エリア

一昨日は休診日でしたが、
 
私は、アトピー性皮膚炎(以下アトピー)治療
 
WEB講演を行いましたhappy01
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アトピー治療は、新薬が続々と開発され、
 
今最もホットな領域ですhappy02
 
特に、2018年に上市されたデュピルマブは、
 
アトピー治療に大きな変革をもたらしました。
Duppen
 
もう、難治性のアトピー患者さんには、
 
必須の治療になってきています。 
 
さらにこの薬剤は、
 
重症円形脱毛症にも絶大な効果を発揮します。
 
これにエキシマレーザーthunderを併用するとさらに効果が高い!
 
これらについては、
 
今年の以下の2つの学会で講演を予定しています。
 
         スイーツセミナー1
         
この治療はマジで凄いよ! 乞うご期待wink
 
(院長)
 

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