結節性痒疹のデュピルマブ治療
本日は、結節性痒疹(けっせつせいようしん)に対する
デュピルマブ治療の解説動画の撮影を行いました。
下写真は、私の撮影が終わって、
師長がコメディカルの役割を解説しているところです
この治療の導入を考えている医療機関向けの
ハウツー動画です
結節性痒疹とは、
四肢を中心に虫刺されのような
コリコリとした皮疹が出現し、
次第に全身に広がっていく病気です。
虫刺されが何ヶ月も治らず増えているのであれば、
この病気の可能性があります
原因は、アトピー性皮膚炎から
糖尿病や腎臓病など多岐にわたります
妊娠中に出現することもあります。
ステロイド外用剤は一般的に効果が乏しく、
治療は困難を極めることが多いです
ある2種類の抗アレルギー剤に
デルゴシチニブ軟膏を併用する方法が比較的よく効きます。
これが、当院の第一選択治療です。
これでダメなら、紫外線療法を追加していきます。
特に、ナローバンドUVBとエキシマ療法(ライト&レーザー)の
併用照射が効果的です。
しかし、ここまで行っても治る患者さんは6割程度なんです
本当に難治です
しかし漸く最近、効果的な薬剤が出てきました。
それが、生物学的製剤デュピルマブです。
しかも安全性が非常に高い
当院は、デュピルマブの治療経験数が300例に達し、
北陸一の症例数を誇っています。
よって、そのノウハウを動画で公開する運びになったのが
今回の撮影です。
今やこの薬剤で、
ほとんどの結節性痒疹は治るようになりました。
しかし、
いまだにこの治療が十分に普及しているとは言えません
この動画が、多くの医療機関で使用され、
この治療の普及に役立つことを望みます。
(院長)