最近、朝晩の冷え込みが厳しくなってきて、ちらほらとしもやけの患者さんが増えてきました。
寒い日が続いています
エコブームもあってか、湯たんぽが大流行りであるとか。
しかし、ここ連日湯たんぽによる低温やけど(熱傷)の患者さんが増えています
低温やけどは、通常は熱傷を起こさないような低い温度でも長時間接触すれば起こります。
このやけどは見た目は軽症でも、実は皮下組織まで到達している重症熱傷であることが多いのです
患者さんは、若い女性が多いですね。見た目が軽症であるので、自力で治そうとする方が多いようです
治療には1〜3ヶ月位かかることが多く、ときに植皮が必要になることがあります。そうなればキズは一生残ります
きれいに治すためには、早期治療がとても大切です。早期に、皮膚科や形成外科専門医を受診しましょう。
また、しもやけの方が増えています。詳しくは、当ブログの昨年の記事「しもやけ大発生につき注意」を参照してください。
治りがわるかったり症状がひどい場合は、早く良くなる薬(飲み薬、ぬり薬)があります 早めの受診をお勧めします
(院長)
先週の金曜日だけでも20人程度のしもやけ患者さんがこられました 手や足に痛がゆい赤い斑点や腫れが出たらしもやけです
しもやけは冬に多く、気温でいえば5℃以下でその日の最高気温と最低気温の差が10℃ぐらいの場合に起こりやすいといわれています。小児や女性、多汗症の方に多く見られます。なり易さは遺伝するといわれています。
なかなか治らないしもやけは、背後に膠原病などの全身疾患が隠れている可能性があります また、膠原病や糖尿病のある方は、しもやけから皮膚潰瘍や壊疽になることがあり注意が必要です。
下写真は、ループス・エリテマトーデスという膠原病の方のしもやけ(lupus pernio)。
予防法は、お風呂や暖房機器などでよく暖めマッサージをすること、厚手の靴下や手袋をして寒気に皮膚をさらさないようにすること、湿った靴下はすぐに履き替えること(特に多汗症の方)などです。
しかし、一旦発症したしもやけは急激に暖めたり、マッサージするとかえって悪化することがあります 皮膚科で治療してもらうとすぐになおりますよ また、何ヶ月も治らないしもやけは一度皮膚科専門医を受診した方がよいでしょう
(院長)
|