毒虫はいやだ













あまり知られていませんがチャドクガの成虫自体は毒を持っていません。しかし、繭に毛虫の毒針毛(0.1〜0.2mm程度の毒針)が付着しており、結局蛾になるときに体に付着しています。ですから被害の程度は毛虫に比べれは小さいんですが、除虫のときに羽ばたかれでもしたら大変です





あまり知られていませんがチャドクガの成虫自体は毒を持っていません。しかし、繭に毛虫の毒針毛(0.1〜0.2mm程度の毒針)が付着しており、結局蛾になるときに体に付着しています。ですから被害の程度は毛虫に比べれは小さいんですが、除虫のときに羽ばたかれでもしたら大変です
この前の週末は、熱かったですね 海水浴に行かれた方も多かったと思います
私は、職員のダイビング講習およびファンダイビングに行ってきました。駐車場がすぐにいっぱいになるため朝6時に出発です
ダイビング前に、みんな真剣に機材チェックをしています。簡単な故障はすぐに自分で修理してしまいます
『チームあひる』のダイブマスター(→:あひる)から指導を受けていますね。「はい、ベルトを装着して」
当院師長と私は、NAUIダイビングインストラクターでして、講習はもっぱら師長が行い、私はファンダイビングのガイドを主に担当しています。
この日のファンダイビングは、桃源郷〜奥桃源(ダイビングスポット)に行ってきました。魚影が一段と濃くなっていました。
YouTubeに先週の越前海岸の動画がありました。場所は、いつもの壁石浜から近い長須浜です。越前ブルーですね〜
ところで今週は、海水浴皮膚炎の方が2名来られました。
1人目は、体に痒い丘疹(ぶつ)が多発しています(下写真)。よくみると、水着に覆われた部分にのみ皮疹があります。
2人目は、波打ち際の濡れた砂浜に足を突っ込んでいたそうです。その後砂に埋もれた部分にのみ丘疹が出現。
海水浴皮膚炎は、以前ブログで述べたように、ゾエアと呼ばれるエビやカニ、ヤドカリなどの甲殻類の幼生(プランクトン)による皮膚炎です。1例目の水着に一致して出現するのが典型です。
海水浴もそろそろ終わりですね。でも、越前のダイビングのベストシーズンは9月です。ここから2ヶ月間は、ガンガンに潜ります
(院長)
梅雨もあけて、海水浴シーズン
になってきました。
(上写真:壁石浜)
同時に、海洋生物による皮膚炎の患者さんも急増してきました。
今週受診された患者さんの中で、ちょっと気になった海洋生物による皮膚炎をご紹介しましょう。
1人目は、「シロガヤ」による皮膚炎の方です。シロガヤは「藻」の様に見えますが、海藻ではなく刺胞動物で簡単にいえばクラゲの一種なのです。触れると電気が走ったようにビリときます。かなり痛いです
この患者さんは、素潜りしていて背中にシロガヤが触れたらしい。越前海岸では、水深2−5mあたりに生息しているのをよく見かけます。ダイバーには有名ですが、意外とお医者さんは知りません。
この皮膚炎からシロガヤと言い当てるのは難しいですが、大概は患者さんの方から言ってくれます。なぜなら患者さんは、ダイバーや素潜りの得意な方が多いので、この生物をよく知っているからです。
次の患者さんは、プランクトン皮膚炎です。海水浴皮膚炎ともいいます。ゾエアと呼ばれるエビやカニ、ヤドカリなどの甲殻類の幼生(プランクトン)による皮膚炎です。
一見毛虫皮膚炎のように見えますが、海水浴でチクチクして、その後に皮膚炎が発生するので鑑別は容易ですね。
先週のダイビングでもかなりチクチクしましたので、来週あたりかなりの患者さんが来院しそうですね チクチクしたら、早めにシャワーなどで洗い流してください。
どちらの皮膚炎も悪化しないうちに受診してくださいね
その他多くの海洋危険生物がいますので、ときどき紹介したいと思います。
(院長)
*今週土曜日は、福井赤十字病院の中川先生が診療応援に来てくれる予定です。
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