爪水虫の巻き爪ワイヤ治療









調べてみると水虫がウジャウジャいました
YouTube: 2014年8月15日 越前海岸ダイビング(壁石岩)
師長の足に水虫が・・・
でも顕微鏡検査では、水虫菌(白癬菌)はいません
これは、水虫ではないのです。汗疱といいます。いわば、汗疹(あせも)の一種です
これからの湿度と気温
が高くなる季節は、この皮膚炎が多くなります。自称水虫の方の1−2割がこれですね
大抵は、すでに市販の水虫薬を塗って悪化させておられます
市販薬を塗ってもどんどん悪化する場合は要注意です 早めに皮膚科専門医を受診しましょう
すぐに良くなりますよ
以前にも、水虫のようで水虫でない疾患を当ブログで紹介していますので参照してください。
http://clinic-n.mitelog.jp/blog/2011/04/post-97cc.html
ところで、夏になり急激に患者さんが増えてきたため、駐車場スペースが足らなくなりご迷惑をおかけしています
昨日より、第2駐車場がオープンしましたご利用ください。急ごしらえで、舗装も、看板もまだですが・・・
場所は、クリニックと同じ道路沿いでクリニックから福井南郵便局方面へ20mほど行ったところです。
土曜日は、警備員が案内いたします。平日は、受付でお尋ねください。
(院長)
最近テレビでも爪水虫の啓蒙が盛んで、自分の爪が爪水虫ではないかと心配されて受診される方が増えました
こんなCMありましたね
確定診断は、爪の中に繁殖している水虫菌(白癬菌)を顕微鏡検査で確認して行います。これは、とても大切です。菌の採取が難しいときには、爪にドリルで穴をあけて(痛みはありません)菌を採取します。
こんな爪の水虫菌は採取できないですよね しかし、ドリルで穴をあけて採取できます
また、この穴に直接塗り薬を塗り込めば、この程度の爪水虫では飲み薬は不要です。
この方の水虫菌は、このように見えました(下写真:菌糸↑、胞子↑↑)
なぜここまで爪水虫菌(白癬菌)の確認にこだわるかというと、爪水虫そっくりな病気がたくさんあるからなんです。見た目だけでは鑑別できません。塗り薬くらいならまだしも、菌の確認もせず水虫の内服薬を開始してはいけません 下写真はほんの一例です。
下写真の患者さんは、爪水虫の内服薬を1年間続けたが改善せず当院を受診されました。顕微鏡検査では水虫菌は検出されませんでした
この方は抗リウマチ薬を内服していました。抗リウマチ薬は、爪が黄色くなる副作用があります。中止すれば改善します。当然水虫薬では改善しません。
爪水虫の治療は、水虫菌の確認が必須なのです。
(院長)
*抗リウマチ薬による爪の変化は、黄色爪症候群(二次性)に分類されます。興味のある方は調べてください。
*以前に福井新聞に掲載された爪水虫治療の記事です。
当院には毎日大勢の自称水虫の方が受診されます しかし、その大半が水虫ではありません
まず一番多いのが、市販薬によるかぶれです。下写真の患者さんは、一生懸命市販の水虫薬をぬっているのですが改善せず悪化してきました
患者さんの心理として、改善しない場合は塗る量が足りていないと勘違いします。さらにたっぷりと何回も外用することでますます悪化していきます 顕微鏡検査で水虫菌(白癬菌)がいないことを確認し、かぶれの治療を開始することが大切です。
ちなみに白癬菌は、顕微鏡で下写真のように見えます。当院では、実際にモニターで見せて患者さんに納得してもらってから治療を開始します。
糸状菌(filamentous fungi)の一種で、菌糸が糸(filament)のように見えます。ちなみに丸いのは空気の泡です。
次に気をつけなければならないのが、細菌感染です。特にジフテロイドという細菌で起こる紅色陰癬は有名です。趾間がじゅくじゅくして水虫そっくりです。紫外線を当てるとcoral redと言われる鮮やかなピンク色に光ります
これもイミダゾール系以外の水虫薬は効きませんので、中止させて抗生剤の治療を開始します。
ちなみに本物のcoral red(珊瑚色)は、こんな色です(セブ島にて)
その他に水虫そっくりの病気もあります。
下写真は、掌蹠膿疱症の患者さんです。膿疱症の一種で、原因不明の難治性皮膚病です。水虫と間違われて治療されているケースが結構あります
エキシマライト光線療法にて下写真のように寛解しました
その他には、汗疱性湿疹など鑑別を要する疾患は多数あります。治らないと思っているあなたの水虫は、実は水虫では無い可能性があります。あなたの足は本当に水虫ですか?
(院長)
*受付時間変更について
4月1日より受付終了時間が15分早まりました。5月より土曜日の午後診がなくなります。
受付時間:
午前診は8:15〜12:00/午後診は2:15〜18:00までになります(土曜日は16:00のままです)。
ただし、5月からは土曜日の午後診はありません。
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