にきびの治療の指導箋
ここ最近、ざ瘡(にきび)治療の新薬が続々と発売されています。
どの薬剤を使うか悩ましいところですが、とにかく当院でのファーストチョイスはデュアックです
なぜなら、現在発売されているにきび治療薬の中では、炎症性ざ瘡(赤にきび)に最も効果があるからです(下記ブログ参照)
過去のブログ:瘢痕予防のためのざ瘡(にきび)治療(下写真)
(治療前) (治療後)
以上の治療を成功させるために、以下の指導箋を使って細かく指導しています。デュアックをどの部位にどの程度の量を外用するかなど細かく設定します。
デュアックを先行スタートし、その後ディフェリンを併用するときにも指導箋を使います。
きめ細やかでしょ
でもなぜこんなに細かく指導するかというと、皮膚刺激症状などの副作用が出現して、この治療法が継続できない方がおられるからです
だたし、副作用の出現には一定の法則があることがわかってきました。
下図は、デュアックの国内第Ⅲ相臨床試験において使用中止に至った副作用のグラフです。
ほとんどが女性であることがわかります。しかも、脱落者は全員3週間以内です
私の経験では、特に二十歳以上の女性の方に副作用が多いと感じています
なぜ女性に副作用多いのかは不明です。女性ホルモンの関係か、お化粧によるものか?恐らく後者だと思うんですが・・
この副作用が出やすい成人女性の治療初期3週間は、この指導箋を使って特に丁寧に指導しています。
具体的な指導内容は、ブログには書ききれませんので、治療希望の方は受診してください
(院長)
*以上のように特に成人女性のざ瘡は、初診から1ヶ月が勝負なんです。
*仕事等でなかなか受診できないのは分かりますが、初診から連続3回以上ルーズな受診で「治んない」あるいは「悪くなった」という方には困惑します。アドヒアランス(この場合はコンプライアンスか)を厳しく注意するんですが・・。せめて初診から1ヶ月(初診含めて2、3回程度)はこまめに受診しましょう。
*全てのにきび患者さんに指導箋を使用しているわけではありません。