爪が皮膚に食い込んで痛い!爪刺し
爪刺し(刺し爪)は、爪が皮膚に食い込んで痛い状態です(下写真の矢印)。
陥入爪(かんにゅうそう)とも言います。
爪の切りすぎが主な原因ですね
ひどくなると、感染を起こし赤い肉芽が盛り上がってきます
中等症までなら、人工爪で簡単に治療できます
下写真の方は、人工爪治療により3週間弱で治癒しました。
この人工爪治療は、当院のオリジナルな方法で行うものです。
利点は、
処置時間が1分程度であり、通常の人工爪より頑丈で取れにくく、安価です。
また、手術と違って合併症もありません
手術は、十数年を経過して爪変形、疼痛、歩行困難を起こす可能性があります
ただし重症の場合は、手術になるケースもあります。
特に長期間放置している方は・・・
最初の写真の重症例は、手術になりました。
ちなみに当院では、合併症を起こしにくい手術方法を採用しています[1]
しかし、合併症が皆無と言うわけではありませんので、出来る限り手術は避けた方が良いでしよう。
ですから、重症にならないうちに早期の受診をお勧めします
(参考文献)
[1] 西村陽一:皮膚科基本手技・小手術ハンドブック 陥入爪ーフェノール法
(院長)
*上記のオリジナル人工爪は、学会(京滋と中部支部)で2度報告しています。ざ瘡の講演に行って最も多い質問が、実はこの人工爪の具体的な方法なんです。ニキビとは無関係なんですけどね