静脈瘤を治そう! 〜手術編〜
毎週水曜日は、福井赤十字病院での手術と症例カンファレンスの日です。
本日は、下肢静脈瘤の手術(高位結紮術)を行いました。簡単な手術ですが、術直後から静脈瘤が劇的に改善するため、なかなか興味深い手術です。
下の写真は、小伏在静脈(悪い血管)を特殊なフックでつり上げたところです。このフックは特注で、1cm程度の切開で、血管を瞬時に引き上げることができます。形から、はてな(?)フックと呼んでいます。マル秘アイテムです
この悪い血管(小伏在静脈)を結紮切離(結んで切断)して皮膚を縫合して終りです。10分程度で終了しました このまま帰宅していただいて、1週間後に抜糸です。これで終了となる場合もありますが、さらに注射(硬化術)を追加する場合もあります。
1カ月後は下の写真のようになっている予定です(これは別の患者さんの写真)
(左が治療前、右が治療後)
静脈瘤は、以上のように局所麻酔で簡単に治療できます。
以下の症状のある方は一度受診してください。治療が必要かどうか簡単にエコーで診断できます。
①よくこむら返りを起こす。足がむくむ、だるい。
②脛やふくらはぎに、変な湿疹がでてきた。
③足の血管がぼこぼこしてきた。
静脈瘤治療は、私のライフワークの1つです。硬化療法や高位結紮術からストリッピングまでこなします。手術経験数は、もうすぐ600件に届きつつあります。おそらくは、福井県でもっとも静脈瘤を治療している一人ではないかと思います。静脈瘤でお困りの方、心配な方は、一度当院を受診してみてください
(院長)