陥入爪(かんにゅうそう)を治そう!
陥入爪(ingrown nail)と巻き爪(incurved nail)は違います。巻き爪は爪が巻いて痛みが出ます これが巻き爪です。
爪がのり巻きのように巻いていますね
巻き爪治療は、ワイヤー法が最適です(“巻き爪を治そう〜簡単!ワイヤー法〜”を参照)
陥入爪は、爪の外側が爪周囲の皮膚(側爪郭、lateral nail fold)に食い込んで、腫れて痛みます これが陥入爪です。爪は巻いていません。
最大の原因は、爪切りの失敗です
治療法はいろいろあります。テーピング法、綿花法、ガター法、人工爪、フェノール法、鬼塚法・・・・。すべてこの本に詳しくかかれています。私もフェノール法を分筆しています 初心者が陥りやすいpit holeを詳しく解説したつもりですので、この治療をやってみようと考えておられる先生方は、是非(買って)読んでみてくださいね
ほとんどの陥入爪は、テーピングで解決します 当院では、テーピングを指導し自宅で行えるようにしています。正しい爪切りも指導します。
しかし、保存的治療(テーピングなど)では解決しない重症例もあります。その場合は、フェノール法を行います。この方法は術後の痛みがほとんどなく、さらに術後日常生活に全く制限が要りません。そして完治まで2−3週間と最短であることなど非常にすぐれた治療法です
こういった状態では保存的には難しいですね
麻酔後に、食い込んでいる爪を取り除きます。凄いこと爪が食い込んでましたね〜
爪を除去したところに薬(フェノール)を塗って、2度と爪が食い込まないようにします
3週間もすると完治します 手術時間は10分程度で、術後に仕事や日常生活の制限はありません。
(院長)
*フェノール法は保険適応です。