黒子(ほくろ)のレーザー治療3
前回までは、一般的な黒子のレーザー治療を紹介しました
今回は、再発例の治療の困難さをお示しします。
この写真は、鼻尖部の再発の黒子(↓)です。他施設での治療後に再発し当院を受診されました。鼻尖部は特に手術が難しい部位です。それもいびつに再発しています
削りすぎると凹みが永久に残り目立ちます メスやサージトロン(電気メス)では、微妙なラインが難しい よって、炭酸ガスレーザーにて鼻尖部のアウトラインを崩さないように軽めに削ります。当然再発は覚悟です(『黒子のレーザー治療1』を参照)。
アウトラインはきれいに仕上がったんですが、やはり、数ヶ月後に再発(→)してきました ここで、前回の『黒子のレーザー治療2』で紹介したQスイッチレーザーの登場ですついでに横にある黒子(↓)もQスイッチレーザーで処理しました。
最大パワーで照射です Qスイッチレーザーは麻酔の必要もなく、数秒で治療が終了します
治療2ヶ月後の写真です。まぁ瘢痕が少し残っていますが、かなり奇麗に仕上がったと思います 再発例ですのでこれが限界でしょう
黒子の治療は簡単ではありません。以上のように各種レーザーを組み合わせることも時に必要です。今回のような再発例は、特に治療が困難で時間がかかります。黒子の悪性などをチェックする必要もあり、黒子治療の前には皮膚科専門医で一度相談されることをお勧めします。
(院長)
*当院では、基本的に他施設治療後の再発例はお受けしておりません。今回の患者さんは、写真掲載を許可してくださったのと、知り合いであったためお受けしました。
*エステ治療後の再発例(失敗例?)が多数来られます。当院では治療をお断りしております。エステの黒子除去(福井県は非常に多い)は、危険なだけではなく違法です。国民生活センター「ホクロ取りでの危害」