ブユ(ブト、ブヨ)による虫さされ急増中!
今年の夏は、週末になると天候が悪化する状態で、なかなかダイビングのベストコンディションにはなりません今日は、台風11号が近畿圏を通過中です来週に期待しましょう
(8/3(日)の越前海岸 のち)
こんな梅雨のような天気が続いていますが、その分虫さされが増えています。特に多いのが、ブユ(ブト、ブヨ)による虫さされが急増しています(下写真)。
(Dr. 夏秋の臨床図鑑 虫と皮膚炎より引用)
ブユ(ブト、ブヨ)は、気温の高い昼間はあまり活動しません。ただし曇りや雨など湿気が高く、気温が低い時は時間に関係なく活動します。
渓流に生息するので、山菜採りやキャンプに行って刺されることが多いので注意しましょう。そんな場所は、福井ではどこにでもありますから
皮膚を噛み切り吸血するので、刺された部位は赤い出血点や流血(上写真)を伴います。通常は、刺された翌日に激しい掻痒とともに皮疹が出現して、強く腫脹します(下写真)。
上の写真の刺し口をダーモスコピーで見てみました(下写真)。黄色いかさぶた(痂皮)の中心に血腫を認めます。刺されて出血して小水疱となり、後に痂皮を形成したと想像されます。刺し口のまわりは、アレルギー反応で真っ赤になっていますね。
ときに水ぶくれ(→)となり、リンパ管炎(→)を伴うこともあります。リンパ管炎の強さが、リンパ管に沿った水疱から想像されますね(下写真)
刺されて、足首がパンパンに張っている状態の方(下写真)。蜂窩織炎との鑑別が必要です。
以前ブログに書いたように、安易に治療すると慢性化して、時に何年も続くことがあります(慢性痒疹)。
ブユ(ブト、ブヨ)と慢性痒疹のブログ:養浩館(ようこうかん)にいってきました
ブユ(ブト、ブヨ)に刺されたかなぁと思ったら、医療機関での治療が必要です
(院長)
ブユ(蚋)が正式名称で、関東ではブヨ、関西ではブトとも呼ばれます。私は京都出身なので、ブトと呼んでいました。福井市出身の師長はブヨと呼んでいるので、福井、特に嶺北では関東呼びなのですね。