« とびひ(伝染性膿痂疹)急増中 | メイン | あなたの水虫は、本当に水虫ですか? »

2014年8月10日 (日)

ブユ(ブト、ブヨ)による虫さされ急増中!

今年の夏は、週末になると天候が悪化rainする状態で、なかなかダイビングのベストコンディションにはなりませんcrying今日は、台風11号が近畿圏を通過中ですshock来週に期待しましょうcoldsweats01
Img_0250_2
(8/3(日)の越前海岸 cloudのちrain
 
こんな梅雨のような天気rainが続いていますが、その分虫さされが増えています。特に多いのが、ブユ(ブト、ブヨ)による虫さされが急増しています(下写真)
Img_0291
(Dr. 夏秋の臨床図鑑 虫と皮膚炎より引用)
 
ブユ(ブト、ブヨ)は、気温の高い昼間はあまり活動しません。ただし曇りcloudや雨rainなど湿気が高く、気温が低い時は時間に関係なく活動します。
 
渓流に生息するので、山菜採りやキャンプに行って刺されることが多いので注意しましょう。そんな場所は、福井ではどこにでもありますからcoldsweats01
 
皮膚を噛み切り吸血するので、刺された部位は赤い出血点や流血(上写真)を伴います。通常は、刺された翌日に激しい掻痒とともに皮疹が出現して、強く腫脹します(下写真)。
Img_8982
 
上の写真の刺し口をダーモスコピーで見てみました(下写真)。黄色いかさぶた(痂皮)の中心に血腫を認めます。刺されて出血して小水疱となり、後に痂皮を形成したと想像されます。刺し口のまわりは、アレルギー反応で真っ赤になっていますね。
6ed6f584588c45b79aa4c9b677e96389
 
ときに水ぶくれ)となり、リンパ管炎(→)を伴うこともあります。リンパ管炎の強さが、リンパ管に沿った水疱から想像されますね(下写真)coldsweats02
Img_8877_2
 
刺されて、足首がパンパンに張っている状態の方(下写真)。蜂窩織炎との鑑別が必要です。
Img_8581
 
以前ブログに書いたように、安易に治療すると慢性化して、時に何年も続くことがあります(慢性痒疹)。
Img_4827_2
 
ブユ(ブト、ブヨ)と慢性痒疹のブログ:養浩館(ようこうかん)にいってきました
 
ブユ(ブト、ブヨ)に刺されたかなぁと思ったら、医療機関での治療が必要ですhappy01
 
(院長)
 
tulipブユ(蚋)が正式名称で、関東ではブヨ、関西ではブトとも呼ばれます。私は京都出身なので、ブトと呼んでいました。福井市出身の師長はブヨと呼んでいるので、福井、特に嶺北では関東呼びなのですね。
 

カテゴリ

カウンター

  • アクセスカウンター