とびひ(伝染性膿痂疹)急増中
とびひ(伝染性膿痂疹)になって受診される方が急増しています。火事が飛び火するように次々に広がって行くので「とびひ」と呼ばれます。
症状は、下写真のようにhonneycomb color(蜂蜜色)の黄色い痂皮(かさぶた)や水庖が形成されるのが特徴です。原因菌は、黄色ブドウ球菌がほとんどで、A群溶連菌によることもあります。
治療は、抗生剤の内服と外用ですが、スキンケアが最も重要です。毎日お風呂で、石けんを使ってシャワーなどで患部を洗浄しましょう
その他、爪の手入れや基礎疾患である化膿性病変(外傷部位など)や湿疹類(アトピー性皮膚炎や汗疹など)などの治療も大切です。
特にアトピー性皮膚炎の子供は、とびひになり易いので注意が必要です。最近受診されている患者さんのほとんどは、治療を中断されていた方やコントロール不良の新患の方でしたね
治療が巧くいけば、3-4日で痂皮が消失します。ここで中止すると再燃しますので、その後は基礎疾患の治療を続ける必要があります。
「プールの水ではうつりませんが、触れることで症状を悪化させたり、ほかの人にうつす恐れがありますので、プールや水泳は治るまで禁止してください」
(日本臨床皮膚科医会、日本小児科学会、日本皮膚科学会の統一見解より)
とびひの過去のブログ;とびひ(伝染性膿化疹)
(院長)