ブユによる虫刺され急増中!
この前の水曜日(休診日)は、大阪へ出張でした。私は、皮膚癌治療の勉強のために、非常勤医師として不定期に大阪赤十字病院に出勤しています。
この病院は、皮膚癌や皮膚外科の治療件数が京大関連病院中では断トツなんです。
しかし、先週の日本皮膚科学会総会にはじまり、ここ1週間は休み無しで非常に激しかったですね〜
極め付けは昨日の土曜日で、午前診療だけでも外来患者さんが200人オーバーとなりました
応援ドクターのおかげて1時半ごろには午前診療を終えられましたが・・。とにかく虫刺されが多かったです。
特に、ブユ(ブト、ブヨ)に刺された患者さんが非常に目立ちました。
ブユは、下写真のような2-5mm程度の小蝿のような虫です。刺されると出血点あるいは水疱(水ぶくれ)がみられる特徴があります。
刺されてしばらくすると(大抵は翌日以降に)物凄く腫れてきます
刺された所(黄緑の矢印)から赤い線が、リンパ管に沿ってみられることがあります(黒い矢印)。これをリンパ管炎いい、熱発することもあります
安易に放置していると、慢性痒疹となって半年〜1年以上も皮疹が持続することがあります
ブユは、山や渓流などへキャンプに行ったときなどに刺されることが多いです。
売薬等での安易な治療はせずに、医療機関を受診してきちんと治しましょう
(院長)