アトピー性皮膚炎のTARCコントロール
今日は、良い天気でしたね〜 早く夏が来て欲しいなぁ
ところで本日は、アトピー性皮膚炎(以下アトピー)のプロアクティブ療法の経過をお話ししたいと思います。
今回はちょっと専門的すぎるかも
4年前にこのブログで、アトピー性皮膚炎のプロアクティブ療法という題で2人の重症アトピー患者さんを紹介しました。
二人とも、その後も真面目に通院され、寛解状態(皮疹ほぼゼロ)をずっと維持されています。
血液データ(TARC, IgE)も非常に良好です。
症例1 10代女性 初診時のTARC(ターク)14146 Pg/ml、 IgE 12730 IU/ml ⇨現在 TARC 264 Pg/ml IgE 2342 IU/ml
症例2 20代男性 初診時のTARC(ターク)7755 Pg/ml、 IgE 7930 IU/ml
⇨現在 TARC 661 Pg/ml IgE 1300 IU/ml
2人ともしっかり通院され、アトピー性皮膚炎克服に頑張っておられるのは嬉しい限りです
現在、外用は週1〜2回で、通院間隔は1ヶ月半〜2ヶ月程度です。再燃はほとんどありません。
両者とも高IgEが改善され、完全寛解(治癒)が期待できそうですね。現に、良好なコントロールから完全寛解に至ったケースを数多く経験しています
TARCを測定して、それを道標に治療方針を立てる。それをTARCコントロールと言います。
それを実践する外用療法がプロアクティブ療法なのです。
特に重症の患者さんにこそ行ってもらいたい治療ですね
(院長)
*治療の具体的な方法は、過去のブログ『TARCを使用したアトピー性皮膚炎の治療』を参照してください。
*TARCは、正式にはタルクと読むらしいのですが、私は英語読みのタークに慣れてしまっているので。