頑固なイボの治療
足のイボ治療の患者さんが最近増えています。裸足になる機会が増えてきたからでしょうね
特定部位(足底や爪周囲など)を除けば、治療はそれほど難しくはありません。大概は、数回の治療で完治します
しかし、足底(下写真)にできた大きなイボは特に治療が難しい。1年かかっても改善しなかったなんて人も多いと思います
私の考えるイボ治療の極意は、過去のブログで5つの重要事項を挙げて述べています。
過去のブログ参照:イボ治療の極意
ここで一番大切なことは、如何にイボ深部(基底層)にまで冷凍療法を及ばせるかです。従って、熱伝導率が低い(冷凍されにくい)角質層をできるかぎり除去しないといけません。
よって冷凍療法前には、イボをギリギリまで削ります。 写真はちょっとグロいので白黒にしています(あまりかわらないかも・・)
ぶつぶつとした乳頭腫(イボ本体)が露出するくらいにまで削るのが理想です。
ここまで削って初めて冷凍療法開始です。
下写真のように、アプリケーターを使ってイボに限局して液体窒素を吹き付けます。このスプレー式は、イボ部分のみを均一に深部まで冷凍します。
よって、周りの正常組織へのダメージがほとんどありません実は、スプレーの当て方にもコツがあるんですけどね
以上を繰り返し、毎回イボの残存をダーモスコピー(特殊な拡大鏡)でしっかりと確認します。下写真は、数回治療後のダーモスコピー所見です。
真ん中の矢印(→)の部分に1〜2mm程度のぶつぶつとした乳頭腫がまだ残っていますね肉眼では見落としてしまうでしょう。
ここまで来れば、あと1〜2回で終了です
当院通院中の患者さん達もいつも何をされていたかわかったでしょう
自宅で行ってもらっている外用治療は、上の作業を行いやすくするためのものなんです。
足のイボは大きくなるとこのように治療が大変ですまだ小さいうちに受診して下さい
(院長)