大阪でざ瘡(にきび)治療の講演
昨日は、マルホ株式会社の主催のAcne consensus meeting 2017の講師として登壇しました。
この会は、皮膚科開業医さん向けのセミナーです。講演では、にきび治療全般にわたるお話をしました。
座長は、大阪赤十字病院皮膚科部長の立花先生にしていただきました。私の師匠です
師長も、当院のにきび治療について看護サイドの観点から解説しました。久々のコラボ講演です
新しい内容としては、新ガイドラインに沿ったざ瘡(にきび)治療戦略とエピデュオによるざ瘡瘢痕の形成抑制(にきび痕を残さない)効果についてです。
エピデュオのにきび痕(あと)を予防する力は凄いです
まだ赤いにきび痕(post-inflammatory erythema)の段階なら、かなりの確率で萎縮性瘢痕(治らないにきび痕)にならずに治せます
しかし残念なことは、初診時の段階で、もう既に萎縮性瘢痕になってしまっている患者さんが非常に多いことです自前で色々な治療をされてきてはいるのですが・・
エピデュオを含めたガイドライン推奨度Aランクの薬剤は、医療機関でしか手に入りません。
治らないにきび痕になってしまう前に早く医療機関を受診しましょう
*萎縮性瘢痕は、現在確実に治せる治療法がありません。
*にきびは3ヶ月放置すると、その8.2%が萎縮性瘢痕になるという報告があります。
(Do TT et al:Journal of the American Academy of Dermatology, 2008:58:603-608)
(院長)