にきび治療薬(面ぽう治療薬)の塗り方
まず新型コロナウイルス感染症についてですが、
もう日本人は、ほとんどの方が既感染で、集団免疫が達成されているという説が出てます。
早い話が、もうみんな新型コロナに感染した後で免疫を持っているということです。
私もこの説を支持しているですが、
だとすると、PCR検査ばっかりやっている今の状況は大間違いかもしれませんね
新型コロナのお話しはこれくらいにして、
今回の話題『面ぽう治療薬の塗り方』についてお話します。
にきび治療の真髄は、『肌質の改善』経て『美肌』へと導くことです。
これは、面ぽう治療薬*でしか到達できない領域です。
それは、何故なのか?
面ぽう治療薬が唯一、微小面ぽうに作用する薬だからです。
微小面ぽうとは、目に見えない小さなにきびの始まりです。
にきびの患者さんの顔には、微小面ぽうがいっぱいあります
微小面ぽうは、次々とにきびを発生させていきます
これが、にきび肌と言われる状態です。
ですから、にきび肌そのものを改善するためには、
微小面ぽうを無くすために、できるだけ広範囲に外用する必要があるのです。
なにしろ微小面ぽうは目に見えないのですから
これが、面ぽう治療薬による『肌質の改善』なのです。
面ぽう治療薬によって微小面ぽうがなくなってくると、ツルッとした肌質に変わっていきます
にきび治療でご高名なDreno先生の論文[1]にもこのことが記されています。
「Acne treatment can improve overall skin appearance (smoothness, scaliness, elasticity, color) while reducing comedones, papules and pustules.」
意訳すれば
『にきび治療は、美肌に通ずる』
でしょうか
この肌質を手に入れることが究極の目的なのですから、
面ぽう治療薬は最初から顔全体に満遍なく塗る必要があるのです。
点や部分で塗って肌質が改善するわけがありません
だって、美容液を顔の一部だけに塗るなんて事しないでしょ
ただし、適当に顔全体に塗っていると必ず副作用が出てきますし、効果もありません。
細いセッティングが必要なのです。
その詳細は、内容が膨大なためここでは詳しくは紹介できませんが・・
(先月号の医学雑誌Dermatology Todayに掲載しました)
長年にきびに悩んでいる方は是非、この面ぽう治療薬で『美肌』を目指してください
*面ぽう治療薬:べピオ、デュアック、ディフェリン、エピデュオ
(参考文献)
[1] Dreno B et al: JDDG. 2018; 24: 37-46.1185-94
(院長)