« 円形脱毛症治療の進歩 | メイン | クリニックからニキビ治療のWEB講演 »

2020年10月28日 (水)

小児アトピー性皮膚炎のタイトコントロール

 
結構好評だったようで、既に何件かの講演の申し込みがありましたhappy01
 
WEB講演では、新薬デュピクセントを使用した成人アトピータイトコントロールについてお話ししました。
Web_final_001_2
 
この治療の最終目標は、大人の重症アトピー完全寛解(お肌ツルツルで薬も必要無し)へ導くことです。
 
大人の重症アトピーは、なかなか治すの大変なんですよcoldsweats01
 
ですから、まだ疾患活動性が低い小児アトピー性皮膚炎の頃に
 
治療戦略をしっかり立てて管理し、
 
早期に疾患活動性を抑え、寛解に持ち込むことが大切です。
 
このような治療をタイトコントロールと言います。
 
当院の小児アトピーは、全員タイトコントロールですhappy02
 
ですから、1日外用量(1日何g塗る?)、週外用頻度(週何回塗る?)、外用レベル(何をどこに塗る?)を全員指示されています。
 
これらをきっちりと管理して、完全寛解(お肌ツルツルで薬も必要無し)に向かわせるのです。
 
大人のアトピーと違ってcoldsweats01、母親が管理するため
 
物凄く真面目に管理してくださりますhappy02
 
ですから、完全寛解率が非常に高いのですgood
 
さらに小児の場合は、
 
食物アレルギー喘息などの発症を防ぐためにも
 
タイトコントロールは大切です。
 
 
私は、このタイトコントロールの概念をざ瘡(にきび)治療にも取り入れています。
 
にきびも、放置して(or 無計画な治療で)治らず、
 
永久に残るにきび痕(萎縮性瘢痕)になっている方結構いますからweep
 
これについては、またの機会にお話ししましょう。
 
(院長)
 
*寛解とは、お肌ツルツルだが、まだ外用は週1〜2回程度は必要な状態。完全寛解とは、お肌ツルツルで、デュピクセントやステロイドなどの薬物療法無しの状態。
 

カテゴリ

カウンター

  • アクセスカウンター