陥入爪(かんにゅうそう)が急増
下写真の様な病態を陥入爪(かんにゅうそう)と言います
深爪などが原因で、爪の端が皮膚に突き刺さって(白矢印)
腫れてくる病気です。
刺し爪とも言います。
夏になり、陥入爪の患者さんが急増してきました
この治療には、保存療法(手術なし)と手術療法があります。
どちらになるかは、主に重症度で決まります。
stage3までなら保存的に治療できます
しかし残念なことに、当院を受診される頃には、
stage4以上になっている方が少なくありません
stage4でも保存療法はできないことはありませんが・・
当院の保存療法は、当院オリジナルの人工爪です。
多い日で、1日10人以上の人工爪装着をすることもあります。
装着時間は、一か所1分程度です。
陥入爪かなぁと思ったら、stage4になる前に受診してください。
陥入爪の手術は、後遺症を残す可能性があり、
できる限り避ける必要があります。
でも手術をせざるを得ない場合は、
後遺症を残しにくい方法で行います[1]
(参考文献)
[1] 西村陽一:皮膚科基本手技・小手術ハンドブック3章 陥入爪 フェノール法
(院長)