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2021年11月 5日 (金)

2種類のにきび痕(あと)

今週末は、久しぶりにざ瘡(にきび)の講演です。
 
今回も福井からのWEB配信です。
 
そろそろ対面の講演がしたいなぁ〜coldsweats01
Photo
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Session 1では、瘢痕(にきび痕)の話をするんですが、
 
案外知られていないのが、
 
にきび痕にも色々あるということです。
 
よって、その話を少しだけしましょう。
 
にきび痕は、大きく分けて3種類あります。 
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臨床的に特に問題になるのが、
 
赤いにきび痕斑状瘢痕(はんじょうはんこん)
 
クレーターのように凸凹した
 
萎縮性瘢痕(いしゅくせいはんこん)です。

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にきびを3ヶ月放置しておくと、
 
36.8%のにきび斑状瘢痕になり、
 
8.2%は萎縮性瘢痕になります。
 
前者は面ぽう治療薬で治療可能ですが、
 
後者はまず治りませんshock
 
そして、斑状瘢痕も放置していると、
 
いずれは萎縮性瘢痕になりますshockshock
 
よって、にきびは放置すると、
 
どんどんクレーター肌の萎縮性瘢痕に向かっていきます。
 
こういったことが、近年わかってきたため、
 
我々皮膚科医は、にきびを放置できないのです。
 
講演では、以上の内容を踏まえた
 
ムンテラや治療内容をお話ししたいと思っています。
 
ただし、萎縮性瘢痕は、
 
医学的には治らないということになっていますが、
 
個人的には、
 
ある程度は治せないことはないと思っています。
 
当院のにきび患者さんには、
 
萎縮性瘢痕も治せる方法で治療していますgood
 
といっても、重症の萎縮性瘢痕は無理ですが・・coldsweats01 
 
とにかく、にきびは早期のうちに医療機関で治療しましょう。
 
(院長)
 

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