2種類のにきび痕(あと)
今週末は、久しぶりにざ瘡(にきび)の講演です。
今回も福井からのWEB配信です。
そろそろ対面の講演がしたいなぁ〜
Session 1では、瘢痕(にきび痕)の話をするんですが、
案外知られていないのが、
にきび痕にも色々あるということです。
よって、その話を少しだけしましょう。
にきび痕は、大きく分けて3種類あります。
臨床的に特に問題になるのが、
赤いにきび痕の斑状瘢痕(はんじょうはんこん)と
クレーターのように凸凹した
萎縮性瘢痕(いしゅくせいはんこん)です。
にきびを3ヶ月放置しておくと、
にきびを3ヶ月放置しておくと、
36.8%のにきびは斑状瘢痕になり、
8.2%は萎縮性瘢痕になります。
前者は面ぽう治療薬で治療可能ですが、
後者はまず治りません
そして、斑状瘢痕も放置していると、
いずれは萎縮性瘢痕になります
よって、にきびは放置すると、
どんどんクレーター肌の萎縮性瘢痕に向かっていきます。
こういったことが、近年わかってきたため、
我々皮膚科医は、にきびを放置できないのです。
講演では、以上の内容を踏まえた
ムンテラや治療内容をお話ししたいと思っています。
ただし、萎縮性瘢痕は、
医学的には治らないということになっていますが、
個人的には、
ある程度は治せないことはないと思っています。
当院のにきび患者さんには、
萎縮性瘢痕も治せる方法で治療しています
といっても、重症の萎縮性瘢痕は無理ですが・・
とにかく、にきびは早期のうちに医療機関で治療しましょう。
(院長)