小児アトピー性皮膚炎の重症化予防
先週水曜日は、
北海道でアトピー性皮膚炎(以下アトピー)の講演でした。
今回も福井からの配信です。北海道行きたかったなぁ〜
写真は、講演前の打ち合わせです。楽しいそうでしょ
今週水曜日もアトピーの講演が西日本であります。
講演が、年内あと4つです。ラストスパート頑張ります
ところで今回は、
小児アトピーの重症化予防についてお話をしましょう。
当院には、小児アトピーの患者さんが大勢通院されています。
初診時かなり重症の患者さんも少なくありません
そのほとんどは、無計画な治療による重症化です
アトピーは良くなったり、悪くなったりするため、
どうしても悪い時だけ塗る治療になりがちです。
しかし、
アトピーは、乳幼児では食物アレルギーを引き起こし、
その後に続く喘息などのアトピーマーチの源流になり、
学童期では学業及び心身の発達にも影響し、
成人になると就労困難などの社会的な不利益にもつながる疾患です
もう、その人の人生における損失は凄まじい
だからこそ、小児のうちに計画的に治療を開始し、
塗り方、塗る量、塗る頻度、通院間隔等を守って
重症化を予防し、
完全寛解からアウトグロー(治った状態)へ導きましょう
(院長)
*完全寛解:ステロイドなどの外用なしで、皮疹が全くない状態を維持していること。