第123回日本皮膚科学会総会
一昨日より日本皮膚学会総会出席のため
国立京都国際会館に来ています。
ここで、朝から晩まで勉強です
今年の総会の第1の目的は、
アトピー性皮膚炎治療の最新情報を手に入れることです
今のところ、デュピクセント(デュピルマブ)が、
完全寛解(深い寛解と言う方もいます)を目指す上で、
最高の治療薬のように思います
当院は、すでに260人以上の患者さんに導入し、
患者さんごとの出口戦略を考えている段階です。
今のところの私の出口(デュピクセント終了)の基準は、
①EASIや各種スコアがほぼゼロ、要するに皮疹なし、
②TARC500pg/mL以下(できれば200程度)、
③IgE500IU/mL以下、
④外用頻度は2週間に1回以下
要するに、寛解状態(①②)+④で、
③は、これくらいになれば再燃が少ないのが実感です。
TARCを長期に抑えるとIgEが下がってきます。
デュピクセントのIL-4のブロックは、
このTARC、IgEの低下を導くようです。
デュピクセントの長期に安定した効果や、
中止後の長期の寛解状態はこのためでしょうか?
今後、イブグリース(IL-13のみブロック)の
IgEとTARCの値や、
長期寛解維持などが注目です。
こんなに安全で、効果があり、
長期に寛解できる薬が出てくるとは凄い時代です。
もうアトピーは治る時代だ!
と言っても過言ではありません
(院長)