大阪で講演
先週末は、臨時休診とさせていただきましてご迷惑をおかけしました。大阪で開催された第65回日本皮膚科学会中部支部学術大会に出席してきました。
私は、土曜日のイブニングセミナーでの講演がありました。エキシマライトの皮膚疾患治療(尋常性白斑、円形脱毛症、慢性痒疹)について30分の講演をしました。
今回の講演では、尋常性白斑へのエキシマライトとフラクショナルレーザーの併用治療と円形脱毛症に対するエキシマライト治療の成績などを示し、その効果を論じました。
特に、円形脱毛症のエキシマライト治療は非常に有効です。よって、その効果的な照射方法や治療データを公表しました。
(イブニングセミナーのスライドより)
*上グラフは、内服(ステロイド以外)および外用剤を併用しています。治療総数は54人。
翌日の日曜日は、新しい陥入爪(かんにゅうづめ)治療を開発しましたので、その有効性について発表しました。
この発表はかなりの質問があり注目を浴びたようです。この方法によりほとんど手術をすることがなくなりました。
stage1、2の軽症ならほとんど治ります。stage3、4の重症でも7割程度の治癒率となっています。
(発表スライドより)
*Ⅰ〜Vは、stageを示す。治癒率1は、昨年発表したデータ。治癒率2は昨年の9月2日以降のデータを加算したときの治癒率の伸びを示す。治療総数104人。
学会の合間に企業ブースを見学しました。これはジェイメック社のブースです。当院は、この会社のエキシマライト治療器VTRAC(ヴィトラック)を所有しています。
エキシマライト治療器は、他社のものも熟知していますが、現在のところVTRACがダントツの性能です。
高い操作性や高速連続照射もこの機械の売りですが、なにより高輝度であることが治癒率の向上と治療時間の短縮に貢献しています。
下グラフのように、VTRACは高輝度なため、圧倒的な入射光強度があり皮膚深部にまで光が届きます。
(イブニングセミナーのスライドより)
このブースは、キャンデラ社のブースです。シネロン社と合併して、現在世界最大のレーザー会社です。当院では、この会社のレーザーを4台所有しています。
先々週末は、この会社の主催した会でレーザー治療テクニックについて講演しました。
過去のブログ:名古屋で講演
これで、2週連続した週末土日の講演および学会発表が終了しました。疲れた〜
学会終了後、私の元上司で現大阪赤十字病院皮膚科部長の立花先生に誘われて鶴橋に焼き肉を食べにいきました今年の4月まで福井赤十字病院で働いていた一の名(旧姓登谷)先生も一緒です。
帰宅したのは、午後11時をまわっていましたね
(院長)