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2016年3月10日 (木)

超遅発型薬疹〜2年前以上内服している薬が原因に〜

今年の1月末頃、義父の体幹に皮疹が出現してきましたshock
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病理検査は薬疹の所見を認め、現在内服中の薬剤に対してDLST(リンパ球刺激試験、薬疹の原因をみつける検査)を行うと陽性が2剤ありました。

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2剤とも2年以上内服しています。そのうちの1剤は、何とビオフェルミンR(乳酸菌製剤)という整腸剤でしたcoldsweats02
 
実は、2年以上前から胃腸の状態が悪く、時々イレウス様症状を起こして入院していました。しかし、検査をしても原因不明でしたwobbly
 
それが、薬剤を中止した途端に皮疹の消退だけではなく、胃腸の状態も絶好調になりましたgood
 
私自身は、過去にもこのような超遅発型薬疹のケースを何度も経験しています。ずっと以前より内服してるから大丈夫というのは必ずしも当てはまりませんthink
 
(院長)
 
*もしかすると、以前から予兆の皮疹が出ていたかもしれません。皮膚科医としては、その予兆を見つけることもとても大切です。
過去のブログ;重症薬疹の前兆
  
 

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