とびひ(伝染性膿痂疹、でんせんせいのうかしん)急増中
蒸し暑い季節ですね〜。汗疹(あせも)やとびひの患者さんが急増しています。
特にとびひ(伝染性膿痂疹)の患者さんが多いですね。火事が飛び火するように次々に広がって行くので「とびひ」と呼ばれます。
下写真のように痂皮(かさぶた)や水庖が形成されるのが特徴です。
湿疹や外傷部分に繁殖した細菌が、毒素(表皮剥奪毒素など)を産生して始まります。原因菌は、黄色ブドウ球菌がほとんどで、A群溶連菌によることもあります。
詳しくは、過去のブログを参照してください。伝染性膿痂疹(とびひ)
治療の主体は、抗生剤の内服、外用ですが、泡立てた石鹸で患部を綺麗に洗うなどのスキンケア指導も大切です。治療がうまくいけば3〜5日くらいで改善します
これで治療が終了したわけではなく、細菌繁殖の原因となった湿疹や虫刺され、外傷などの治療も続けて行わないととびひを繰り返すことになります
よくある質問
①プールに入ってもよいか?
『かきむしったところの滲出液、水疱内容などで次々にうつります。プールの水ではうつりませんが、触れることで症状を悪化させたり、ほかの人にうつす恐れがありますので、プールや水泳は治るまで禁止して下さい。』(日本臨床皮膚科医会、日本小児皮膚科学会の統一見解)
②幼稚園や学校に行ってもよいか?
『病変が広範囲の場合や全身症状のある場合は学校を休んでの治療を必要とすることがありますが、病変部を外用処置して、きちんと覆ってあれば、学校を休む必要はありません。』(日本臨床皮膚科医会、日本小児皮膚科学会、日本皮膚科学会、日本小児感染症学会の統一見解)
(院長)