新時代のざ瘡(ニキビ)治療戦略
8月は、ダイビングのために講演等のお仕事はお休みなんですが、9月からはぼちぼちと予定が入ってきています
(越前海岸 2016年8月21日)
夏もそろそろ終わりで寂しいかぎりです
本日、10月にある中部支部学術大会の講演ポスターが出来上がってきました。
今年、ざ瘡治療のガイドラインが改訂されました。大きな改良点は、治療を急性炎症期(治療開始3ヶ月まで)と維持期に分けたことです。
この急性炎症期で、現在のところ最も即効性があると考えられているのがデュアック(過酸化ベンゾイル+クリンダマイシン)という薬剤です
この薬剤を使って速やかににきびを改善させ、如何に維持期につなげるかが医師の腕の見せ所です。
そのテクニックと、副作用回避方法などについて論じたいと考えています。
ガイドラインを尊守して治療することは、かなりの知識とテクニックが必要です。
ちなみに、新ガイドラインのアルゴリズムはこちらです。すごいでしょ
(BPO:過酸化ベンゾイル、CLDM:クリンダマイシン)
昔のように抗生物質だけを使用していた方が楽なのですが、我々専門医は、将来の耐性菌の問題を見据えて、できる限り抗生物質の使用量を減らす努力が必要です。
(院長)
*9月の土曜日午前診の応援医師を以下のように訂正します。
9月 3日 八木医師要石医師
9月10日 応援なし
9月17日 要石医師八木医師
9月24日 藤田医師
*皮膚科専門医は、ガイドラインを尊守してアダパレン(商品名ディフェリン)やBPO(商品名デュアック、ベピオ)を積極的に使用していますが、にきびに抗生物質の内服外用を単剤使用しているのはほとんどが他科医であり、その量は皮膚科医の10倍以上というデータがあります。今後は、ガイドラインを一般医にまで浸透させる必要がありますね。