ロコヒル=プロアクティブ療法?
ロコヒル(ロコイド軟膏とヒルドイドソフトの混合軟膏)は、当院でアトピー性皮膚炎(以下アトピー)の子供に使用している外用剤の一つです。
(乳児アトピー性皮膚炎:マルホ株式会社 アトピー性皮膚炎パンフレットより)
当院に以前通っていて、いつの間にか来られなくなり、今は他院でロコヒルだけを貰っていたという患者さんが、最近何人も再診されました。
その子達の母親から、「ロコヒルを他院で貰ってずーと塗っているが、いつになったらアトピーが治るのか?」という質問がありました
ロコヒルをずーと塗ることが、当院治療の肝(プロアクィブ療法)と勘違いされているようですね
ロコヒルを同じ頻度と量で、ずーと塗っていてはダメでしょう
外用剤は、皮膚の状態に合わせて外用のレベル、量、頻度を変化させなければいけません。そこが、皮膚科医としての腕の見せ所です
過去のプロアクティブ療法のブログ:アトピー性皮膚炎のプロアクティブ療法
気温がぐっと下がり、湿度が低下してきました肌が乾燥する季節です。
週1−2回外用でプロアクティブ療法中の患者さんも、外用頻度やレベルの変更が必要になる時期です。保湿剤の外用量も増やす必要があります。
また、長期寛解で外用をしていない患者さんも症状が出現してくる可能性があります。
悪化してから慌てて受診するのではなく、余裕をもって受診しましょう
(院長)
*院内の指導用の外用剤の蓋に、時々絵を描いて遊んでいます。ただし、患者さんが受け取る容器には描かれていません。
*当院でも、プロアクティブ療法を行っていないアトピー患者さんは大勢おられます。しかし、小児に関しては、できる限りプロアクティブ療法を行っています。