アトピー性皮膚炎の新薬デュピクセントの経過報告
当院では、アトピー性皮膚炎(以下アトピー)の新薬デュピクセントの治療を今年5月より開始しました。
現在15人の患者さんを治療しています。
TARCの平均が初診時2万以上の超重症で、シクロスポリンですらコントロール不良の患者さんたちです。
当然、外用剤や紫外線療法も歯が立ちません
大人のアトピー患者さんの中には、このように途轍もないレベルの方がおられます
ですから、小児アトピーのうちにしっかりと治療して重症化を防ぐことが大切なんです。
当院では、しっかりプロアクティブ療法を行った小児で重症化していった方はいません。
ほとんどの方が、最終的には外用療法が必要なくなりoutgrowしています
話を元に戻しますと、
デュピクセント投与前は、これらウルトラ超重症の患者さんに果たして効果があるのだろうかと大変心配しました。
しかし、投与して全員順調に改善しています
すごい威力ですしかも安全性も高い
超重症アトピーの当院職員にも投与しましたが、正常な肌が全くない状態から、今ではアトピーであることすらわからない綺麗なもちもち皮膚になっています
コントロール不良の女性患者さんには、特にオススメですね
現在は、今まで治療法が無かった超超重症の方へ投与していますが、
今後はもう少し軽症の方(と言っても重症ですが)のより安全で早い寛解導入(ほとんど治ったような状態)に使用できればと考えています。
薬は高額ですが、色々な制度で負担金を軽減することも可能ですのでご相談ください。
デュピクセント治療は、当院で治療を継続されている方で、この治療に適応のある方のみに限定させていただいております。
(院長)