円形脱毛症治療の進歩
円形脱毛症(下写真)の国内推定患者数は、126〜253万人とされています。
アトピー性皮膚炎の45万人からすると物凄い患者数ですね
治療法は、ここ10年くらいでかなり進歩してきました
2006年頃に重症円形脱毛症へのステロイドパルス療法の有効性が話題になり、
2010年に円形脱毛症ガイドラインが発表になりました。
その後エキシマライトが登場し、この分野に強力な武器が加わりました。
そして今年から、さらに強力なエキシマレーザー(下写真)が保険適応になりました
円形脱毛症治療としては、世界標準になりましたね
このエキシマライトとエキシマレーザーを合わせてエキシマ紫外線療法と呼んでいます。
詳細は円形脱毛症のエキシマ紫外線療法を参照してください。
ただし、エキシマ紫外線療法においても
発症より長期間経過した円形脱毛症は治りにくいのです
当院に来られるまでにかなり経過して、進行してしまっている方が結構おられます
円形脱毛症は、放置せず早めの受診をお勧めします
当院としても色々な照射方法を開発しています。
ちょっとだけ公開します
まずは、エキシマライト併用エキシマレーザー治療です。
エキシマレーザーの欠点は、照射面積が小さいことと色素沈着が強いことです。
それを補うのがVTRACなどの高輝度エキシマライトの併用です。
エキシマライトで広範囲をカバーし、難治部位にエキシマレーザーを併用します。
進行性の重症多発性円形脱毛症に有効です。
進行を食い止め照射時間も短縮でき、さらに色素沈着も軽減できます
さらに、頭髪がほとんど無くなる全頭型には、流石にエキシマレーザーでも苦戦しますが、
ある方法で照射すると俄然効果が高くなります
さらにさらに・・
いずれどこかの学会で発表しますね
(院長)