進化するアトピー治療
先週日曜日は、第38回日本臨床皮膚科医会総会で
アトピー性皮膚炎(以下アトピー)の新しい外用薬
コムクロシャンプーの講演をしました。
ショートコンタクトとプロアクティブ療法という
新しい概念がふんだんに使われた外用剤です。
さらにこの講演3日後に、茨城県で
アトピー治療薬デュピルマブの講演をしました。
デュピルマブは、
アトピーを引き起こすtype2サイトカインを抑える薬剤で、
物凄く効果が高いにもかかわらず、
副作用が非常に少ない画期的な薬剤です。
どちらも福井からのWEB配信による講演です。
アトピー治療薬は、下図のように目覚しく進歩してきました。
治療は、症状の緩和から寛解(症状の無い状態)へ導く時代になりました。
下図は、昨年改定されたガイドラインの
診断治療アルゴリズムです。
今では、子供ならほぼ全員、大人でも8割以上は
寛解維持に持ち込めます。
しかし、デュピルマブをはじめてとした新薬や
上述のアルゴリズムが全国に普及するまでには
もう少し時間がかかりそうですね
(院長)
*上述の寛解維持の割合は、アドヒアランスが十分に保たれていることが前提です。