難治性アトピー性皮膚炎の新治療
前回のブログでは、プロアクティブ療法を詳述しました。
特に、子供のアトピー性皮膚炎(以下アトピー)における
計画的治療の大切さを解説しました。
しかし、大人の重症例の中には、
この治療によって、良くはなるが、
寛解(症状ゼロ)に持ち込めないケースがあります
しかし、生物学的製剤デュピクセントの登場で、
こういった難治例でも寛解可能になって来きました
しかも副作用がほとんどない
あっても結膜炎くらいで、これもすぐ治ります
さらに、この薬剤はプロアクティブ療法と相性がよく、
併用すれば、
寛解できない症例はほとんどありません。
すごい時代になりましたね
将来的には、
これがアトピー治療の主流となっていくでしょう
当院における、この治療の導入・維持のノウハウは、
昨年論文で紹介しました[1]
今年も、5月21日のデュピクセント全国講演会と
6月4日の日本皮膚科学会総会で講演する予定です。
興味のある皮膚科医の方は、
是非ご視聴ください。
(参考文献)
[1] 西村陽一: MB Derma. 327:94-104, 2022.
(院長)