アトピー性皮膚炎治療は計画的に!
当院のアトピー性皮膚炎(以下アトピー)治療は、
基本的にプロアクティブ療法(下図)を採用しています。
外用療法をきっちりと管理して、
完全寛解(≒治癒)へ導く治療です。
外用のレベル、1日の塗布量、外用頻度まで
細かく設定します。
これは、皮膚の状態と血液データ(TARC等)
に基づいて再設定していきます。
例えば、症状が殆どなく(寛解)
TARCが500 pg/mLを切ったので、外用頻度を
1日15gを週2回から10gを5日に1回にしてみましょうといった具合です。
もちろん、塗る部位や外用レベルも細かく設定します。
特に小児は、しっかりアトピーを治療をすることで、
将来の重症化を予防し、
食物アレルギーや喘息の発症を抑え、
寛解維持からoutgrowして治癒するケースが多いです
アトピーは適当に外用を塗るのではなく、
計画的に治療しましょう
ただし、大人の重症例は、
この治療でも、良くはなるが
寛解できないケースが4割程度ありました
しかし、新薬の登場で、これも寛解可能になっています。
これについては次回お話します
(院長)
*大人の軽症例や、定期的な通院ができない中等症以上の患者さんは、プロアクティブ療法を採用しないこともあります。