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2024年6月 9日 (日)

第123回日本皮膚科学会総会

一昨日より日本皮膚学会総会出席のため
 
国立京都国際会館に来ています。
 
ここで、朝から晩まで勉強ですhappy02
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今年の総会の第1の目的は、
 
アトピー性皮膚炎治療の最新情報を手に入れることですgood
 
今のところ、デュピクセント(デュピルマブ)が、
 
完全寛解(深い寛解と言う方もいます)を目指す上で、
 
最高の治療薬のように思いますhappy02
 
当院は、すでに260人以上の患者さんに導入し、
 
患者さんごとの出口戦略を考えている段階です。
 
今のところの私の出口(デュピクセント終了)の基準は、
 
①EASIや各種スコアがほぼゼロ、要するに皮疹なし、
 
②TARC500pg/mL以下(できれば200程度)、
 
③IgE500IU/mL以下、
 
④外用頻度は2週間に1回以下
 
要するに、寛解状態(①②)+④で、
 
③は、これくらいになれば再燃が少ないのが実感です。
 
TARCを長期に抑えるとIgEが下がってきます。
 
デュピクセントのIL-4のブロックは、
 
このTARC、IgEの低下を導くようです。
 
デュピクセントの長期に安定した効果や、
 
中止後の長期の寛解状態はこのためでしょうか?
 
今後、イブグリース(IL-13のみブロック)の
 
IgEとTARCの値や、
 
長期寛解維持などが注目です。
 
こんなに安全で、効果があり、
 
長期に寛解できる薬が出てくるとは凄い時代です。
 
もうアトピーは治る時代だ!
 
と言っても過言ではありませんhappy02
 
(院長)
 

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