デュピクセントは、いつまで続けるのか?
講演で最もよく受ける質問は、
『デュピクセントは、いつまで続けるのですか?』です。
要するに出口戦略をどうするのかです。
当院の出口戦略は、以下①〜③に至り、
長期寛解にすることです。
①計画的な外用療法で、
見ても、触っても、
皮膚炎ゼロ(寛解)の状態
②かゆみスコア、ADCT、POEMなどの各種スコアがゼロ
③TARC、IgEなど血液データ正常
要するに、アトピーが治ったと言える状態です
どうせこれだけ高価な薬を使うのですから、
そこまて持っていかなきゃ勿体ないでしょう
特に、①が最も大切で、
計画的な外用療法で、
外用頻度を2週間に1回以下まで持っていきます。
決して外用を止めてはいけません!!
やめてしまうと、②③の領域には到達できません
また、外用を適当にしていると、
デュピクセント中止後半年以内に再燃(再発)します
最終的には、外用剤も必要なくなれば
理想の完全寛解です
ただし、極めて安全な薬剤のため、
デュピクセントをやめる必要はないという
意見もあります。
しかし、永遠に続けるわけにもいきませんので、
いつでもやめられるように
早く①②③に到達しておくことが大切です。
(院長)
*以上の内容は、あくまでも当院の治療方針です。