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2011年5月23日 (月)

紫外線と薬剤(特に湿布)

紫外線impactが急激につよくなるこの時期は、光線過敏症(紫外線などの光線でできる皮膚炎)の患者さんが増える季節です。

特に、湿布薬による光線過敏症が急増しています。注意してください。

写真は最近来られた患者さんですが、右手首にモーラスという湿布を貼っていたところが突然かぶれだしたそうですshock
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腰に貼っていたところは問題ないらしい。なぜ? 実は、湿布を貼ったところに紫外線があたるとかぶれが生じ易いのですshock これは、湿布の主成分(ケトプロフェンなど)による薬剤性光線過敏症です。露光部に湿布をはったら、紫外線impactに気を付けましょう。貼って数ヶ月後に日光をあびても出現することがあります。


ところで話は変わりますが、先週福井日赤のカンファレンスに出席して、めずらしい重症薬疹である薬剤過敏性症候群(drug-induced hypersensitivity syndrome:DIHS)が発生したらしいとのことでした。この時期にDIHSの発症が多い気がしますthink ぼくが今までに経験したDIHSの患者さんは、紫外線impactが強い時期に発症しています。偶然でしょうか?

で、昔(といっても2007年)DIHSの発症に紫外線impactが関与している(かも)という内容をDermatology(ヨーロッパの医学雑誌)に投稿したことがありますが、紫外線impactとの関係については、その後の報告はないようですねweep
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(院長)

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