水仙の会(清原隆宏先生の特別講演)
一昨日、皮膚病理学と皮膚悪性腫瘍の専門家である福井医大の清原隆宏准教授の最後の講演「‘かたち’から考えるメラノサイト系腫瘍」が水仙の会でありました。私は、診療が思いのほか遅くなり途中から参加したのですが、悪性黒色種の診断等素晴らしい講演でした。
清原先生は、今後は関西医大附属滝井病院にて診療部長として勤務されます。私も福井赤十字病院勤務時代だけでなく、開業後も色々とお世話になりました
皮膚癌は、時に人の生死に関わる問題になり得ますので、診断および治療の判断に迷うことは多々あります。福井赤十字病院とのカンファレンスでも、診断や治療に迷ったり、わからないことがあれば、まず清原先生に相談しようというのが合い言葉のようになっていました。
(私と師長の間が清原先生。福井赤十字病院皮膚科のメンバーとともに)
清原先生が福井におられなくなるのは、福井県の皮膚科にとっては大きな損失ですね会後に関係者で、清原先生を囲んで別れを惜しみました。新天地でのご活躍をお祈りいたします
(院長)
*講演内容は、色素性母斑や悪性黒色腫など個々のメラノサイト系の腫瘍の電子顕微鏡写真に皮膚病理所見とダーモスコピー所見を対比させて、なぜそれぞれの腫瘍が所見としてのそのような‘かたち’を形成しているのかを詳しく解説されていました。